膀胱湿熱でみられるのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
膀胱湿熱は、湿熱が膀胱に停滞し、膀胱の気化機能を障害することで、小便の排出が阻害される病態です。これにより、小便がスムーズに出なくなり、甚だしい場合には尿閉(癃閉)を呈します。
選択肢ごとの解説
- 1. 遺尿は、膀胱機能の失調により睡眠中などに無意識に尿が漏れる病態であり、膀胱湿熱による排尿困難とは異なる。 正しくは:遺尿は、多くは腎気不固や脾肺気虚が原因で起こり、膀胱湿熱とは病機が異なる。
- 2. 正解。癃閉は、尿意はあるが尿が出にくい、あるいは全く出ない病態を指し、膀胱湿熱により膀胱の気化機能が阻害され、尿液の排出が困難になるため、膀胱湿熱の主要な症状の一つである。
- 3. 余瀝は、排尿後に尿が完全に排出されず、少量ずつ漏れ出る症状であり、多くは脾腎気虚や湿熱下注による膀胱機能の緩慢さが原因となる。膀胱湿熱では排尿そのものが困難になる「癃閉」が主となる。 正しくは:余瀝は、多くは脾腎気虚や下焦湿熱による膀胱の固摂・排出機能の緩慢さが原因で起こる。
- 4. 小便自利は、尿量が異常に多く、頻繁に排尿する状態を指し、通常は膀胱湿熱のような排尿困難とは異なる。多くは膀胱湿熱とは異なる病態(例えば熱邪が下注し、膀胱を開いてしまう)で生じる。 正しくは:小便自利は、多くは下焦熱盛や脾腎陽虚による膀胱の固摂機能失調、または飲水過多などが原因で起こる。
国試ポイント
中医学における膀胱湿熱の主要な病態と、それによって引き起こされる排尿異常(特に癃閉)を理解し、他の排尿異常と区別できること。
混同注意
遺尿、余瀝、小便自利といった他の排尿異常と混同しやすいが、湿熱の停滞による気化機能障害という病機と結びつけて覚える。
次に同じ論点が出たら
膀胱湿熱が問われた場合、湿熱による尿路刺激症状(灼熱感、尿色黄など)と、気化機能障害による排尿困難(癃閉)の有無を判断の決め手とする。
覚え方
膀胱湿熱が問われた場合、湿熱による尿路刺激症状(灼熱感、尿色黄など)と、気化機能障害による排尿困難(癃閉)の有無を判断の決め手とする。
対になる知識
遺尿、余瀝、小便自利といった他の排尿異常と混同しやすいが、湿熱の停滞による気化機能障害という病機と結びつけて覚える。
関連知識
膀胱湿熱の他の症状として、尿頻、尿急、尿道灼熱感、尿色黄、少腹脹痛などが挙げられる。治療には清熱利湿の原則で、八正散などが用いられる。