上水道の水質基準で「検出されないこと」と決められているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
大腸菌は糞便汚染の指標であり、病原性微生物による汚染の可能性を示唆するため、上水道の水質基準において「検出されないこと」と定められています。大腸菌自体が病原性を持つ場合もあれば、他のより危険な病原菌(サルモネラ、赤痢菌、コレラ菌など)が共存している可能性が高く、感染症のリスクを避けるために厳格な基準が設けられています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。大腸菌は糞便汚染の指標であり、病原性微生物による健康被害を防ぐため、上水道からは検出されてはならないとされています。
- 2. 水銀は特定項目として基準値(0.0005mg/L以下)が定められており、「検出されないこと」ではありません。水俣病の原因物質として知られる有害物質です。 正しくは:水銀の基準値は0.0005mg/L以下です。
- 3. ヒ素は特定項目として基準値(0.01mg/L以下)が定められており、「検出されないこと」ではありません。慢性的な摂取により皮膚病変や癌のリスクが高まります。 正しくは:ヒ素の基準値は0.01mg/L以下です。
- 4. 総トリハロメタンは消毒副生成物であり、基準値(0.1mg/L以下)が定められています。「検出されないこと」ではありません。発がん性が指摘されていますが、消毒による感染症予防のメリットの方が大きいため、許容範囲が設定されています。 正しくは:総トリハロメタンの基準値は0.1mg/L以下です。
国試ポイント
上水道の水質基準項目とその基準値を覚えることが重要です。特に「検出されないこと」とされている項目は、公衆衛生上極めて重要であるため、優先的に記憶する必要があります。大腸菌群と大腸菌の違いも理解しておくべきです。
混同注意
大腸菌群と大腸菌。かつては「大腸菌群」が指標でしたが、現在はより厳格な「大腸菌」が指標とされています。また、環境中に生息する非病原性の大腸菌と、感染症を引き起こす病原性大腸菌との区別も混同されやすい点です。
次に同じ論点が出たら
次回同様の問題が出た場合、「検出されないこと」という非常に厳格な基準が設けられている項目は、公衆衛生上直接的な感染リスクや健康被害に直結するものが中心であると判断し、選択肢を絞り込みます。
覚え方
次回同様の問題が出た場合、「検出されないこと」という非常に厳格な基準が設けられている項目は、公衆衛生上直接的な感染リスクや健康被害に直結するものが中心であると判断し、選択肢を絞り込みます。
対になる知識
大腸菌群と大腸菌。かつては「大腸菌群」が指標でしたが、現在はより厳格な「大腸菌」が指標とされています。また、環境中に生息する非病原性の大腸菌と、感染症を引き起こす病原性大腸菌との区別も混同されやすい点です。
関連知識
上水道の水質基準項目は、健康に関する項目(有害物質)、一般細菌に関する項目(大腸菌など)、および快適に関する項目(色度、濁度、臭気など)に分類されます。特に健康に関する項目は、基準値が厳しく設定されています。また、クリプトスポリジウムなどの原虫類も「検出されないこと」とされています。