L4‒L5間の後外側への椎間板ヘルニアによる下肢の痛みに対する局所治療穴として最も適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
L4-L5間の後外側椎間板ヘルニアは、L5神経根を圧迫することが多く、その支配領域である下腿外側から足背にかけての痛みを引き起こします。足三里(ST36)は、足陽明胃経の経穴であり、下腿外側に位置し、この領域の痛みに対して局所治療穴として最も適切です。
選択肢ごとの解説
- 1. 承筋(BL56)は膀胱経の経穴で、下腿後面中央に位置します。L4-L5ヘルニアによるL5神経根症状で痛む下腿外側とは部位が異なるため、本症例の局所治療穴としては不適切です。 正しくは:下腿後面の痛みであれば選択肢となりうる。
- 2. 陰谷(KI10)は腎経の経穴で、膝窩横紋内側に位置します。L4-L5ヘルニアによるL5神経根症状で痛む下腿外側とは部位が異なるため、本症例の局所治療穴としては不適切です。 正しくは:膝関節内側の痛みであれば選択肢となりうる。
- 3. 地機(SP8)は脾経の経穴で、下腿内側に位置します。L4-L5ヘルニアによるL5神経根症状で痛む下腿外側とは部位が異なるため、本症例の局所治療穴としては不適切です。 正しくは:下腿内側の痛みであれば選択肢となりうる。
- 4. 正解。足三里(ST36)は胃経の経穴で、下腿外側に位置します。L4-L5ヘルニアによるL5神経根症状は下腿外側から足背にかけての痛みを引き起こすため、足三里はこの痛みの局所治療穴として最も適切です。
国試ポイント
椎間板ヘルニアの好発部位とその際の神経根圧迫、ならびにそれに対する適切な経穴の選択。
混同注意
神経根と経絡の関連、特に症状の部位と経絡の走行を混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
椎間板ヘルニアの部位と圧迫される神経根、それによって生じる症状の部位を正確に把握し、その部位を走行する経絡またはその近傍の経穴を選択する。
覚え方
椎間板ヘルニアの部位と圧迫される神経根、それによって生じる症状の部位を正確に把握し、その部位を走行する経絡またはその近傍の経穴を選択する。
対になる知識
神経根と経絡の関連、特に症状の部位と経絡の走行を混同しやすい。
関連知識
L5神経根症状:下腿外側から足背の感覚障害、足関節背屈力低下。また、坐骨神経痛の治療には、足三里の他に環跳、陽陵泉などもよく用いられる。