鉄欠乏性貧血の病態生理学的特徴として正しいものはどれか。
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正解は3番
解説
鉄欠乏性貧血では、体内の鉄不足によりヘモグロビン合成が障害されるため、赤血球が小さくなり、平均赤血球容積(MCV)が低下する小球性低色素性貧血が特徴的にみられる。
選択肢ごとの解説
- 1. 骨髄低形成は造血幹細胞の減少による再生不良性貧血の特徴的所見であり、鉄欠乏性貧血では赤芽球系の過形成がみられる。
- 2. 溶血性亢進は、赤血球の寿命が短縮して破壊が亢進する溶血性貧血の病態であり、鉄欠乏性貧血の主たる機序ではない。
- 3. 正解。鉄欠乏性貧血では、体内の鉄不足によりヘモグロビン合成が障害されるため、赤血球が小さくなり、平均赤血球容積(MCV)が低下する小球性低色素性貧血が特徴的にみられる。
- 4. 大球性貧血は、ビタミンB12や葉酸の欠乏によってDNA合成が障害され、巨赤芽球性貧血が生じる際の所見であり、鉄欠乏性貧血ではない。
国試ポイント
貧血の大きさと分類の対応(鉄欠乏=小球性、ビタミンB12・葉酸欠乏=大球性)は国家試験の超定番である。
覚え方
鉄(小っちゃい)=小球性、ビタミンB12/葉酸(デカい)=大球性
対になる知識
主な貧血の分類と特徴の対比として、ヘモグロビン合成障害による「鉄欠乏性貧血」は赤血球が小さくなる小球性貧血を呈する。これに対し、DNA合成障害による「巨赤芽球性貧血」は赤血球が大きくなる大球性貧血を呈し、造血幹細胞の障害による「再生不良性貧血」は骨髄低形成と汎血球減少を特徴とする。
関連知識
鉄欠乏性貧血は、体内の貯蔵鉄(フェリチン)が枯渇し、赤血球中のヘモグロビンが十分に合成できなくなることで発症する。成人女性においては、月経過多や子宮筋腫などの婦人科的疾患、あるいは消化管出血などの慢性的な失血が主たる原因となる。末梢血塗抹標本では低色素性小球性貧血の所見が確認され、血清フェリチン値の低下が診断の決め手となる。