急性骨髄性白血病において易感染性をきたす主な原因はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
正解は4番
解説
急性骨髄性白血病では、造血幹細胞の癌化により骨髄内で機能不全の未熟な白血病細胞が増殖し、正常な造血が抑制される。そのため好中球などの正常な白血球が減少し、感染に対する防御機能が著しく低下して易感染性をきたす。
選択肢ごとの解説
- 1. 血小板の減少や異常は、易感染性ではなく出血傾向(紫斑や鼻出血など)を引き起こす原因となる。
- 2. 赤血球の減少や破壊は貧血症状(動悸、息切れ、倦怠感など)を引き起こす原因となる。
- 3. 白血病ではリンパ節腫脹や肝脾腫が見られることはあっても、リンパ節が著明に萎縮することが易感染性の主たる原因ではない。
- 4. 正解。急性骨髄性白血病では、造血幹細胞の癌化により骨髄内で機能不全の未熟な白血病細胞が増殖し、正常な造血が抑制される。そのため好中球などの正常な白血球が減少し、感染に対する防御機能が著しく低下して易感染性をきたす。
国試ポイント
白血球(好中球)減少による「易感染性」、赤血球減少による「貧血」、血小板減少による「出血傾向」の3大症状の結びつきを問う問題が多い。
覚え方
白血球低下で感染注意(易感染性)
対になる知識
急性骨髄性白血病などの血液悪性腫瘍では、血球の各系統に異常が生じる。白血球の減少や機能低下は易感染性を引き起こし、赤血球の減少は貧血症状をもたらし、血小板の減少は出血傾向を招く。これらは造血障害に起因する主要な三大臨床症状として整理される。
関連知識
好中球をはじめとする白血球は、細菌や真菌などの外敵に対する生体防御の最前線を担う重要な免疫細胞である。急性白血病の治療過程では化学療法による強い骨髄抑制が不可欠となるため、日和見感染症の発症を防ぐための厳重な感染症管理が治療予後を大きく左右する。