大腸の生理作用である降濁が補助する、飲食物の消化吸収と排泄全体を指す作用はどれか。
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正解は4番
解説
大腸の「降濁」作用は、飲食物の糟粕を下方に送り排泄する働きであり、消化・吸収・排泄の全過程を指す「伝化」という生理作用の補助を担っている。
選択肢ごとの解説
- 1. 運化は脾の生理作用であり、水穀の精微を運搬・散布する働きを指す。大腸の降濁が補助する直接の概念ではない。
- 2. 粛降は肺の生理作用であり、呼吸器系の気機の下行や水液代謝に関与する。大腸の伝化とは直接結びつかない。
- 3. 受納は胃の生理作用であり、飲食物を受け入れる働きを指す。降濁が補助する排泄過程の概念とは異なる。
- 4. 正解。大腸の「降濁」作用は、飲食物の糟粕を下方に送り排泄する働きであり、消化・吸収・排泄の全過程を指す「伝化」という生理作用の補助を担っている。
国試ポイント
六腑の生理作用における用語の定義(伝化、降濁、受納、腐熟、泌別清濁など)の正確な対応関係が問われる。
覚え方
伝化 = でんか(殿下)が全部仕切る(消化・吸収・排泄の全体)
対になる知識
胃の受納・腐熟に対して脾の運化があり、小腸の泌別清濁に対して大腸の伝化・降濁がそれぞれ表裏一体となって飲食物の消化吸収と排泄のプロセスを支えている。胃と小腸が飲食物を受け入れて清らかな栄養分を抽出し、脾がそれを全身へ散布する一方で、大腸は残りカスである糟粕をスムーズに下降させて体外へ排泄する役割を分担している。
関連知識
大腸は「伝導の官」と呼ばれ、飲食物の残渣である糟粕を魄門(肛門)から体外へスムーズに排泄する通路としての生理的役割を持っている。肺の粛降作用とも深く連動しており、肺気が下降することで大腸の伝化作用が促進されるため、呼吸器系と消化器系の連携を示す代表的な臓腑間の生理連関として臨床上も重視されている。