腰痛、体を前屈させたり仰臥位をとったりすることの困難、下腹部痛、季肋部の腫脹、喉の渇き、下痢を示す病証の経脈はどれか。
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正解は3番
解説
足の厥陰肝経の経脈病証には、腰痛で前屈や仰臥位が困難になる症状、下腹部痛、季肋部の腫れや痛み、咽干(喉の渇き)、下痢などが含まれる。肝経は少腹(下腹部)を巡り、脇肋部を挟み、脊柱を貫くため、これらの特有の症状を引き起こす。
選択肢ごとの解説
- 1. 足の陽明胃経の病証には、顔面神経麻痺、歯痛、腹部膨満、発熱、足の痛みなどがみられるが、季肋部腫脹や前屈困難を主徴とはしない。
- 2. 足の少陽胆経の病証には、片頭痛、口苦、脇肋部痛などがみられるが、下腹部痛や仰臥位困難な腰痛は足の厥陰肝経の病証に合致する。
- 3. 正解。足の厥陰肝経の経脈病証には、腰痛で前屈や仰臥位が困難になる症状、下腹部痛、季肋部の腫れや痛み、咽干(喉の渇き)、下痢などが含まれる。肝経は少腹(下腹部)を巡り、脇肋部を挟み、脊柱を貫くため、これらの特有の症状を引き起こす。
- 4. 足の太陰脾経の病証には、胃腹の脹満、便秘や下痢、浮腫、倦怠感などがみられるが、下腹部痛や季肋部腫脹は肝経の特徴である。
国試ポイント
十二経脈の病証問題では、経脈の循行部位と結びつけて覚えるのが鉄則である。下腹部(少腹)や脇肋部を通る経脈といえば「肝経・胆経」を思い浮かべられるようにする。
覚え方
肝経は「少腹を繞り、キョク(肋)を挟む」と覚え、下腹部と脇肋部の症状が揃えば肝経と即答できるようにする。
対になる知識
足の厥陰肝経の病証には、本問の主訴である腰痛(特に仰臥位困難)、下腹部痛、季肋部の腫脹、喉の渇き(咽干)、下痢のほか、疝気、遺尿、小便不利、胸満など、肝経の循行部位や肝の疏泄失調に由来する多彩な症状が含まれる。
関連知識
経脈病証は『霊枢』経脈篇に詳細に記載されている。各正経十二経脈が連絡する臓腑の生理機能の失調と、経脈そのものが通過する頭部・胸腹部・四肢などの局所の異常が有機的に結びつき、臨床における重要な弁証の根拠となる。