変形性膝関節症の初期や痛みが強い時期の運動療法で最も適切なのはどれか。
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正解は3番
解説
等尺性筋力訓練は関節を動かさずに筋肉を収縮させるため、関節面への摩擦や負荷が少なく、疼痛が強い時期や疾患の初期における膝関節周囲(特に大腿四頭筋)の筋力維持・向上に最も適切である。
選択肢ごとの解説
- 1. 等張性筋力訓練は関節運動を伴うため、痛みが強い急性期や初期の関節には過度な負荷となり症状を悪化させるおそれがある。
- 2. 全力疾走訓練は膝関節に極めて強い衝撃と過負荷を与えるため、変形性膝関節症の治療としての運動療法には全く適さない。
- 3. 正解。等尺性筋力訓練は関節を動かさずに筋肉を収縮させるため、関節面への摩擦や負荷が少なく、疼痛が強い時期や疾患の初期における膝関節周囲(特に大腿四頭筋)の筋力維持・向上に最も適切である。
- 4. 高負荷のレジスタンス訓練は変形性膝関節症の免荷を必要とする急性期や初期の疼痛時には不適切であり、関節破壊を助長する。
国試ポイント
関節への負荷の観点から、急性期や疼痛時には「等尺性筋力訓練」を選択する原則を問われやすい。
覚え方
痛いときは「せき(等尺=セキサク)」なく、関節を動かさずに行う。
対になる知識
変形性膝関節症の初期や痛みが強い活動性炎症期には、関節を動かさずに筋力強化を図る等尺性筋力訓練(セッティングなど)が適切である。これに対し、痛みが軽減した安定期には、関節運動を伴う等張性筋力訓練や等速性筋力訓練を段階的に導入する。
関連知識
変形性膝関節症のリハビリテーションでは、膝関節の安定性を高めるため大腿四頭筋(特に内側広筋)の筋力強化が極めて重要である。等尺性運動は関節軟骨への過大な負担を避けながら筋力を維持・向上できるため、疼痛管理上有用な手法である。