骨の脆弱性が亢進し、リハビリテーション時に病的骨折への十分な注意が必要となる疾患はどれか。
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正解は4番
解説
転移性脊椎腫瘍は骨組織を破壊・脆弱化させるため、軽微な外力や自重でも容易に病的骨折を引き起こす。そのため、機能回復訓練やリハビリテーションを実施する際には、過度な負荷や不適切な体位を避け、骨折リスクに極めて慎重な対応が求められる。
選択肢ごとの解説
- 1. これは足関節捻挫の説明。本問の足関節捻挫は主に靭帯や関節包の損傷であり、全身的な骨脆弱性による病的骨折を頻発する疾患ではない。
- 2. 腰部脊柱管狭窄症は神経組織の圧迫による間欠性跛行などが主症状であり、骨折リスクが特異的に高い疾患ではない。
- 3. 変形性膝関節症は関節軟骨の変性や骨棘形成を主特徴とし、転移性腫瘍のような激しい骨脆弱性による病的骨折リスクとは病態が異なる。
- 4. 正解。転移性脊椎腫瘍は骨組織を破壊・脆弱化させるため、軽微な外力や自重でも容易に病的骨折を引き起こす。そのため、機能回復訓練やリハビリテーションを実施する際には、過度な負荷や不適切な体位を避け、骨折リスクに極めて慎重な対応が求められる。
国試ポイント
悪性腫瘍の骨転移や転移性脊椎腫瘍における「病的骨折の危険性」と、リハビリテーション時のリスク管理の重要性が問われる。
覚え方
骨転移=骨がもろい=病的骨折注意
対になる知識
骨の脆弱性が極めて亢進しリハビリテーション時に病的骨折への厳重な注意が必要となる転移性脊椎腫瘍や骨粗鬆症の対として、主として関節軟骨の変性や慢性的な機械的ストレスによって生じる変形性膝関節症や腰部脊柱管狭窄症などの整形外科的疾患の病態の違いを整理しておく必要がある。
関連知識
病的骨折とは、悪性腫瘍の骨転移や重度の骨粗鬆症などにより骨組織の強度が著しく低下しているため、健常な骨であれば何ら問題にならないような軽微な外力や日常の移乗動作などの負荷によって発生してしまう骨折を指す。理学療法等の実施にあたっては骨折リスクを常に念頭に置いた安全管理が求められる。