65歳の女性。動作開始時や疲労時に膝内側の痛みを自覚するが、ロッキング症状は認められない。最も疑われる疾患はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
正解は2番
解説
変形性膝関節症は中高年の女性に多く、動作開始時や疲労時に膝関節の痛みを自覚します。半月板損傷に特徴的なロッキング症状は認められません。
選択肢ごとの解説
- 1. 膝蓋靭帯炎は別名ジャンパー膝とも呼ばれ、跳躍動作を行う若いスポーツ選手に多くみられる疾患です。
- 2. 正解。変形性膝関節症は中高年の女性に多く、動作開始時や疲労時に膝関節の痛みを自覚します。半月板損傷に特徴的なロッキング症状は認められません。
- 3. 半月板損傷では通常、関節の動揺性やクリック感、ロッキング症状がみられるため、本症例とは異なります。
- 4. 痛風は尿酸塩結晶による急性関節炎であり、第一中足趾節関節に好発し、激痛や発赤を伴います。
国試ポイント
高齢者の膝痛における「動作開始時痛」「ロッキングなし」「内側痛」から変形性膝関節症を鑑別できるかを問う。
覚え方
初め(動作開始時)の変形は変形性膝関節症
対になる知識
変形性膝関節症は動作開始時の関節内疼痛を特徴とし、高齢女性に多い。これに対し、半月板損傷はスポーツ外傷などで若い世代にもみられ、膝の曲げ伸ばしの際に引っかかり感を覚えるロッキング症状が特徴的な鑑別点となる。
関連知識
ロッキング症状は、損傷した半月板の断片などが関節の隙間にはまり込み、膝が突然動かなくなる現象であり、半月板損傷や関節内遊離体(関節ねずみ)に特有の症状である。変形性膝関節症ではこうした機械的なロッキングは生じにくい点が一つの鑑別根拠となる。