ポリモーダル受容器の興奮で生じる軸索反射により、受容器末端から放出されるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
ポリモーダル受容器(侵害受容器)が興奮すると、その求心性神経の末端からサブスタンスPやCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)などの神経ペプチドが放出され、血管拡張や血漿漏出を引き起こす軸索反射が生じるため、選択肢1が正しいです。これらは炎症反応の増悪に関与します。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。ポリモーダル受容器の軸索反射では、神経終末からサブスタンスPなどの神経ペプチドが放出され、血管拡張やプラズマ漏出を引き起こします。
- 2. ヒスタミンは肥満細胞などから放出される炎症メディエーターであり、ポリモーダル受容器の軸索反射によって神経末端から放出される物質ではありません。ヒスタミンは直接ポリモーダル受容器を興奮させる作用があります。 正しくは:ヒスタミンは肥満細胞から放出され、炎症やアレルギー反応に関与します。
- 3. ブラジキニンは血漿キニノーゲンから生成されるペプチドで、血管透過性亢進や疼痛、血管拡張を引き起こす炎症性メディエーターですが、ポリモーダル受容器の軸索反射によって神経末端から放出される物質ではありません。 正しくは:ブラジキニンは組織損傷時などに生成され、ポリモーダル受容器を直接刺激して疼痛を引き起こします。
- 4. プロスタグランジンはアラキドン酸カスケードを介して産生される脂質メディエーターで、炎症反応における発熱、疼痛、浮腫に関与しますが、ポリモーダル受容器の軸索反射によって神経末端から放出される物質ではありません。 正しくは:プロスタグランジンは細胞膜リン脂質から合成され、炎症部位で産生されポリモーダル受容器の感受性を高めます。
国試ポイント
ポリモーダル受容器の興奮による軸索反射で放出される神経ペプチドの種類を理解する。
混同注意
軸索反射で放出される神経伝達物質と、炎症反応によって組織から放出される化学物質(ヒスタミン、ブラジキニン、プロスタグランジンなど)を混同しないこと。
次に同じ論点が出たら
ポリモーダル受容器の興奮による『軸索反射』に限定して問われているか、それとも炎症反応全般で放出される物質かを見極める。軸索反射とあれば神経ペプチドを、炎症全般であれば細胞由来の化学伝達物質も考慮する。
覚え方
ポリモーダル受容器の興奮による『軸索反射』に限定して問われているか、それとも炎症反応全般で放出される物質かを見極める。軸索反射とあれば神経ペプチドを、炎症全般であれば細胞由来の化学伝達物質も考慮する。
対になる知識
軸索反射で放出される神経伝達物質と、炎症反応によって組織から放出される化学物質(ヒスタミン、ブラジキニン、プロスタグランジンなど)を混同しないこと。
関連知識
サブスタンスPは痛覚伝達に関わる神経ペプチドであり、脊髄後角にも放出されます。CGRPも血管拡張作用を持ち、片頭痛治療薬の標的となることがあります。