ヘリコバクター・ピロリ感染が原因であることが確認された胃潰瘍に対する有効な治療法はどれか。
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正解は3番
解説
ヘリコバクター・ピロリは胃粘膜に感染して慢性炎症や消化性潰瘍を引き起こす主要な原因である。同菌が陽性の胃潰瘍に対しては、プロトンポンプ阻害薬(PPI等)と2種類の抗菌薬を同時投与する除菌療法を行うことで、潰瘍の治癒および高い再発予防効果が得られる。
選択肢ごとの解説
- 1. 胃切除術は進行胃がんや内視鏡治療困難な出血・穿孔などの外科的適応病変に対して行われるものであり、通常のピロリ菌感染胃潰瘍の第一選択ではない。
- 2. 人工透析は腎機能が著しく低下した末期腎不全に対する腎代替療法であり、胃潰瘍の治療とは無関係である。
- 3. 正解。ヘリコバクター・ピロリは胃粘膜に感染して慢性炎症や消化性潰瘍を引き起こす主要な原因である。同菌が陽性の胃潰瘍に対しては、プロトンポンプ阻害薬(PPI等)と2種類の抗菌薬を同時投与する除菌療法を行うことで、潰瘍の治癒および高い再発予防効果が得られる。
- 4. 胃瘻造設術は経口摂取が長期間困難な患者に対する栄養補給経路を確保するための手技であり、胃潰瘍の治療法ではない。
国試ポイント
ヘリコバクター・ピロリ感染胃潰瘍の治療のキーワードとして「除菌療法(抗菌薬投与)」が結びつくかを問う問題。
覚え方
ピロリ菌陽性胃潰瘍 = 抗菌薬で「除菌」
対になる知識
ヘリコバクター・ピロリ感染が確認された胃潰瘍に対しては、プロトンポンプ阻害薬と2種類の抗菌薬を同時投与する除菌療法が第一選択であり、高い治癒率と再発予防効果を示す。これに対し、薬物療法でコントロールできない難治性出血や穿孔、あるいは悪性腫瘍の合併が疑われる場合や狭窄を伴うケースなどでは、胃切除術などの外科的治療が適応となる。
関連知識
消化性潰瘍の主な成因は、ヘリコバクター・ピロリの感染と、解熱鎮痛薬であるNSAIDsの長期投与による防御因子の破綻である。除菌療法によって再発率は劇的に低下したが、服薬アドヒアランスの不良や薬剤耐性菌による除菌失敗例も存在する。また、潰瘍の経過中に生じる重大な合併症として、吐血や下血を伴う出血、腹膜炎を併発する穿孔、食物通過障害をきたす狭窄がある。