ショックの分類で、患者の皮膚が温かい場合に考えられるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
血液分布異常性ショックでは、血管拡張により全身の血管抵抗が低下し、末梢血流が増加するため、皮膚が温かく感じられることが多いです。これは、他の種類のショックでみられる血管収縮による冷たい皮膚とは対照的です。
選択肢ごとの解説
- 1. 心原性ショックでは、心臓のポンプ機能不全により心拍出量が低下し、全身への血流が減少します。これを代償するために末梢血管が収縮するため、皮膚は冷たく湿潤します。 正しくは:皮膚は冷たく湿潤する。
- 2. 閉塞性ショックでは、心臓への血液還流障害や血液流出路の閉塞により心拍出量が低下します。このため末梢血管が収縮し、皮膚は冷たく湿潤します。 正しくは:皮膚は冷たく湿潤する。
- 3. 血液量減少性ショックでは、循環血液量の絶対的減少により心拍出量が低下します。代償的に末梢血管が収縮するため、皮膚は冷たく湿潤します。 正しくは:皮膚は冷たく湿潤する。
- 4. 正解。血液分布異常性ショックでは、血管透過性の亢進や血管拡張により循環血液量が血管床全体に適切に分布せず、相対的な循環血液量減少と末梢血管抵抗の低下が起こります。血管拡張により皮膚血流が増加するため、皮膚は温かく感じられます。
国試ポイント
ショックの分類と、それぞれの病態生理学的特徴(特に皮膚所見)を理解することが重要です。
混同注意
各ショックの分類は、心拍出量、中心静脈圧、末梢血管抵抗などの血行動態指標と関連付けて覚えることで、混同を防げます。
次に同じ論点が出たら
患者の皮膚温に加えて、血圧、脈拍、意識レベル、尿量などの全身所見を総合的に評価し、ショックの病態を判断します。
覚え方
患者の皮膚温に加えて、血圧、脈拍、意識レベル、尿量などの全身所見を総合的に評価し、ショックの病態を判断します。
対になる知識
各ショックの分類は、心拍出量、中心静脈圧、末梢血管抵抗などの血行動態指標と関連付けて覚えることで、混同を防げます。
関連知識
心原性、閉塞性、血液量減少性ショックでは、代償機構として末梢血管が収縮するため、皮膚は冷たく湿潤します。これに対し、血液分布異常性ショック(敗血症性ショック、アナフィラキシーショック、神経原性ショックなど)では、血管拡張が起こり皮膚が温かく乾燥していることが多いです。