疾病予防について、ハイリスクアプローチはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
ハイリスクアプローチは、特定の疾病リスクが高い個人や集団を対象に介入することで、その疾病の発生率を効果的に減少させる戦略です。選択肢4の喫煙者に対する禁煙指導は、既に喫煙という明確なリスク因子を持つ個人に焦点を当てた介入であり、肺がんや心血管疾患などの喫煙関連疾患の発生を予防することを目的としています。
選択肢ごとの解説
- 1. 受動喫煙を減らすための法整備は、特定の高リスク者を対象とするのではなく、社会全体または広範な集団の健康に影響を与えることを目的としたポピュレーションアプローチです。 正しくは:特定の高リスク集団への直接的介入を指す場合は、例えば「受動喫煙に曝露している小児への介入」などが考えられます。
- 2. 食習慣改善のための広報活動は、不特定多数の市民全体を対象とした情報提供であり、集団全体の健康増進を図るポピュレーションアプローチに該当します。 正しくは:特定の食習慣に関連する疾病リスクが高い個人(例:糖尿病予備群)への個別栄養指導などがハイリスクアプローチに該当します。
- 3. 市民対象のウォーキング大会の実施は、健康に関心のある不特定多数の市民を対象とした健康増進活動であり、集団全体の健康意識向上や運動習慣の普及を目指すポピュレーションアプローチです。 正しくは:運動不足による特定疾患のリスクが高い個人(例:肥満者や高血圧患者)に対する運動処方や個別指導がハイリスクアプローチに該当します。
- 4. 正解。喫煙者に対する禁煙指導の実施は、喫煙という具体的なリスク因子を持つ個人を対象とした介入であり、疾病発生リスクの高い特定の集団に焦点を当てたハイリスクアプローチです。
国試ポイント
疾病予防におけるハイリスクアプローチとポピュレーションアプローチの定義と具体例を区別して理解すること。
混同注意
ポピュレーションアプローチ(集団全体を対象とした介入)と混同しやすいです。ハイリスクアプローチは個人に焦点を当て、ポピュレーションアプローチは集団全体のリスク低減を目指します。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、介入の対象が「特定の高リスク群」であるか「集団全体」であるかを見極めて判断します。
覚え方
同様の問題が出た場合、介入の対象が「特定の高リスク群」であるか「集団全体」であるかを見極めて判断します。
対になる知識
ポピュレーションアプローチ(集団全体を対象とした介入)と混同しやすいです。ハイリスクアプローチは個人に焦点を当て、ポピュレーションアプローチは集団全体のリスク低減を目指します。
関連知識
疾病予防の3段階(一次予防、二次予防、三次予防)と、それぞれの段階における具体的な介入策(例:予防接種、検診、リハビリテーション)についても関連付けて理解することが重要です。