上腕二頭筋長頭腱と短頭の走行間に取穴する経穴はどれか。
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正解は3番
解説
天泉は手厥陰心包経に属する経穴であり、解剖学的には腋窩横紋前端の下方2寸、上腕二頭筋の長頭腱と短頭の走行間に取穴する。上腕二頭筋は長頭が肩甲骨関節上結節、短頭が烏口突起から起こり、近位では両頭の間に溝を形成している。本経穴はその筋頭間に位置するという特徴的な局所解剖をもつ。
選択肢ごとの解説
- 1. 尺沢は手太陰肺経に属する経穴で、肘横紋上で上腕二頭筋腱橈側の凹みに位置する。本問の天泉のような上腕二頭筋の長頭腱と短頭の間ではない。
- 2. 曲沢は手厥陰心包経に属する経穴で、肘横紋上で上腕二頭筋腱尺側の凹みに位置する。本問の天泉のような上腕二頭筋の長頭腱と短頭の間ではない。
- 3. 正解。天泉は手厥陰心包経に属する経穴であり、解剖学的には腋窩横紋前端の下方2寸、上腕二頭筋の長頭腱と短頭の走行間に取穴する。上腕二頭筋は長頭が肩甲骨関節上結節、短頭が烏口突起から起こり、近位では両頭の間に溝を形成している。本経穴はその筋頭間に位置するという特徴的な局所解剖をもつ。
- 4. 少海は手少陰心経に属する経穴で、肘横紋内側端と上腕骨内側上顆の中間に位置する。本問の天泉のような上腕二頭筋の長頭腱と短頭の間ではない。
国試ポイント
上腕部に位置する経穴の正確な位置関係(筋や腱の縁、あるいはその間)は頻出であるため、経絡名とあわせて覚える。
覚え方
「天泉(てんせん)」は上腕の深部、上腕二頭筋の「二頭の間」に泉(わきみず)のごとく存在する。
対になる知識
天泉は手の厥陰心包経に所属し、上腕二頭筋の長頭と短頭の間、腋窩紋下2寸に位置する。これに対して、同じ上腕部に位置する経穴として、手の太陰肺経に属し上腕二頭筋の橈側縁にある天府や、手の少陰心経に属し上腕二頭筋の内側縁にある青霊などが挙げられ、それぞれの経脈の走行と筋との位置関係を対比して覚えることが重要である。
関連知識
上腕二頭筋は長頭が肩甲骨関節上結節、短頭が烏口突起に起始し、橈骨粗面に停止する二関節筋である。筋皮神経に支配され、肘関節の強力な屈曲と前腕の回外に作用する。上腕部を走行する経脈としては肺経、心経、心包経があり、それぞれの経穴の位置関係は上腕二頭筋や上腕三頭筋などの筋の走行や筋間に深く関わっているため、解剖学的構造とあわせて学習する必要がある。