リンパ節腫脹の原因で誤っているのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
鼠径ヘルニアは、腹腔内容物(腸管など)が鼠径部の筋膜の弱い部分から脱出する病態であり、リンパ組織の異常増殖や炎症ではないため、リンパ節腫脹を直接の原因とすることはありません。鼠径部のしこりとして触知されますが、これはリンパ節ではなく脱出した臓器です。
選択肢ごとの解説
- 1. 感染症はリンパ節腫脹の一般的な原因です。細菌やウイルスなどの病原体がリンパ節に侵入し、免疫反応としてリンパ球が活性化・増殖することでリンパ節が腫大します。
- 2. 白血病は造血器の悪性腫瘍であり、異常な白血球が骨髄だけでなくリンパ節にも浸潤・増殖することで全身のリンパ節腫脹を引き起こすことがあります。
- 3. 正解。鼠径ヘルニアは、腹腔内臓器が鼠径部の欠損部から脱出する病態であり、リンパ節自体の腫脹ではありません。 正しくは:鼠径ヘルニアはリンパ節腫脹の原因ではない。鼠径部に腫瘤を形成するが、これは脱出した腹腔内容物である。
- 4. 悪性腫瘍の転移は、癌細胞が原発巣からリンパ流に乗ってリンパ節に到達し、そこで増殖することでリンパ節腫脹を引き起こします。
国試ポイント
リンパ節腫脹の原因となる疾患群を正確に理解し、特に炎症性、腫瘍性、免疫学的疾患の代表例を覚えること。
混同注意
鼠径部の腫脹をきたす疾患として、リンパ節腫脹、鼠径ヘルニア、精索水腫、脂肪腫などがあり、それぞれの病態生理と鑑別点を理解することが重要です。
次に同じ論点が出たら
リンパ節腫脹の鑑別診断では、発熱・痛みなどの随伴症状、腫脹の部位・性状(可動性、硬さ、圧痛)、全身症状、既往歴などを総合的に判断し、適切な検査(血液検査、画像検査、生検など)を選択できるか。
覚え方
リンパ節腫脹の鑑別診断では、発熱・痛みなどの随伴症状、腫脹の部位・性状(可動性、硬さ、圧痛)、全身症状、既往歴などを総合的に判断し、適切な検査(血液検査、画像検査、生検など)を選択できるか。
対になる知識
鼠径部の腫脹をきたす疾患として、リンパ節腫脹、鼠径ヘルニア、精索水腫、脂肪腫などがあり、それぞれの病態生理と鑑別点を理解することが重要です。
関連知識
リンパ節は体中の様々な部位に存在し、免疫機能において重要な役割を担っています。全身のリンパ節腫脹の原因として、感染症(細菌性、ウイルス性、真菌性)、悪性腫瘍(リンパ腫、白血病、転移性癌)、自己免疫疾患(全身性エリテマトーデス、関節リウマチ)、薬剤性など多岐にわたります。