東洋医学における経絡の構成要素のうち、臓腑と直接的な連絡を持たないものはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
正解は4番
解説
経筋は十二経脈の気が四肢末端から筋肉や関節、骨格系に結びついて全身を巡る系統である。十二経脈とは異なり、体腔内に入らないため、臓腑に直接連絡する経路を持たないという特徴がある。
選択肢ごとの解説
- 1. 十二経脈は、それぞれ自身の属する臓腑と絡属し、表裏関係にある経脈とも直接連絡する。本問が求める「臓腑と直接的な連絡を持たない」という条件には当てはまらない。
- 2. 十二経別は、十二経脈から分かれて体腔内に入り、表裏関係にある正経と臓腑を結びつける深い連絡経路を持つ。そのため臓腑と直接連絡しないという条件には合致しない。
- 3. 奇経八脈は、十二経脈のような特定の臓腑に対する直接的な絡属関係を持たない。しかし、十二経脈の気血を調整する働きがあり、本問の正解である経筋とは異なる。
- 4. 正解。経筋は十二経脈の気が四肢末端から筋肉や関節、骨格系に結びついて全身を巡る系統である。十二経脈とは異なり、体腔内に入らないため、臓腑に直接連絡する経路を持たないという特徴がある。
国試ポイント
経絡の各構成要素(経脈、経別、絡脈、経筋、皮部)の中で、臓腑と直接連絡しない例外として「経筋」を問う問題が頻出。
覚え方
「経筋」は筋肉だから臓腑に直結しないと覚える。
対になる知識
臓腑と直接的な連絡を持つものには十二経脈や十二経別があり、これに対して経筋や皮部は十二経脈の気が四肢末端から頭面部や体表に結びついたものである。経脈や経別が深部で内臓と結合して気血を巡らせるのに対し、経筋は運動器を濡養する付属組織であり、臓腑との直接的な絡属関係を持たない。
関連知識
経筋は結聚および散絡の特性を持ち、関節運動の維持や筋肉の保護作用を営むが、正経のように気血を深く内臓へ灌漑するルートとは構造的に異なる。体表の四肢末端から頭面部・躯幹部へと向かって走行し、筋肉のひきつれや運動障害などの筋疾患に対して経筋治療や局所的なアプローチを行う際の基礎理論となっている。