不整脈で予後が最も良いのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
上室性期外収縮は、心房や房室結節からの異常な興奮により生じるが、心臓の基礎疾患がない限り、通常は血行動態に大きな影響を与えず、心室細動や心房細動のような致死性不整脈への移行リスクも低いため、予後が最も良いとされる。
選択肢ごとの解説
- 1. 心室細動は心室が無秩序に興奮し、有効な心拍出量がなくなり、即座に死に至る可能性のある致死性不整脈であるため、予後が最も悪い。心停止の一種であり、緊急の除細動が必要となる。 正しくは:心室細動は心停止を意味し、予後は極めて不良である。
- 2. 心房細動は心房が不規則に興奮する不整脈であり、直接的な致死性は低いものの、脳梗塞の原因となる血栓形成のリスクが高く、心不全を悪化させることもあるため、予後が良いとは言えない。 正しくは:心房細動は脳梗塞のリスクがあり、予後は注意が必要である。
- 3. 正解。上室性期外収縮は、心房や房室結節からの単発の異常興奮であり、基礎心疾患がなければ一般的に無症状か軽微な症状で、予後に影響を及ぼすことは少ない。治療を要さないことも多い良性の不整脈である。
- 4. Ⅲ度房室ブロックは、心房と心室の電気的連絡が完全に途絶した状態であり、心室からの補充収縮がなければ心停止に至る。補充収縮があっても徐脈となるため、めまい、失神、心不全などの症状を引き起こし、ペースメーカーの植え込みが必要となる場合が多く、予後が良いとは言えない。 正しくは:Ⅲ度房室ブロックは心停止のリスクがあり、ペースメーカー治療が必要となる場合が多く、予後は不良である。
国試ポイント
不整脈の分類とそれぞれの予後に関する知識が問われている。特に、致死性不整脈と良性不整脈の区別を理解することが重要である。
混同注意
期外収縮と持続性不整脈、良性不整脈と悪性不整脈を混同しやすい。期外収縮は単発の異常興奮であり、持続性不整脈は一定時間以上続く。良性不整脈は心臓に基礎疾患がなければ予後良好だが、悪性不整脈は生命を脅かす可能性がある。
次に同じ論点が出たら
不整脈に関する問題が出た際は、まずその不整脈が「生命を脅かす可能性のある不整脈(悪性不整脈)」か、「比較的予後の良い不整脈(良性不整脈)」かを判断する。
覚え方
不整脈に関する問題が出た際は、まずその不整脈が「生命を脅かす可能性のある不整脈(悪性不整脈)」か、「比較的予後の良い不整脈(良性不整脈)」かを判断する。
対になる知識
期外収縮と持続性不整脈、良性不整脈と悪性不整脈を混同しやすい。期外収縮は単発の異常興奮であり、持続性不整脈は一定時間以上続く。良性不整脈は心臓に基礎疾患がなければ予後良好だが、悪性不整脈は生命を脅かす可能性がある。
関連知識
不整脈の発生源(心房性、房室結節性、心室性)、伝導障害(房室ブロックなど)、そしてそれらが心機能に与える影響と予後の関連を理解しておく。各不整脈の心電図所見も合わせて覚える。