アルコール性肝障害について誤っているのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
アルコール性肝障害は女性の方が男性よりも少量の飲酒で発症しやすいことが知られています。これは、女性が男性に比べて肝臓でのアルコール脱水素酵素活性が低いこと、体脂肪率が高く体内水分量が少ないため血中アルコール濃度が上昇しやすいこと、女性ホルモンがアルコール代謝に影響を与えることなどが要因とされています。飲酒量が同量であれば、女性の方が肝障害を発症するリスクが高いと言えます。
選択肢ごとの解説
- 1. アルコール性肝障害の治療において、原因であるアルコール摂取を中止することが最も重要であり、禁酒は治療の基本中の基本です。
- 2. 肝生検は、肝組織を直接観察することで、アルコール性脂肪肝、アルコール性肝炎、線維化、肝硬変などの組織像を確認でき、他の肝疾患との鑑別や重症度評価に非常に有用です。
- 3. 正解。飲酒量が同量の場合、女性の方が男性よりもアルコール性肝障害を発症しやすいことが知られています。これは女性のアルコール代謝酵素活性の低さや体内水分量の違いによるものです。 正しくは:飲酒量が同量の場合、女性の方が発症しやすい。
- 4. γ-GT (ガンマ-グルタミルトランスペプチダーゼ) はアルコール摂取により肝臓で誘導され、高値を示すことが多いため、アルコール性肝障害の診断や飲酒習慣の評価に有用なマーカーです。
国試ポイント
アルコール性肝障害の病態生理、診断、治療の基本に加え、性差による発症リスクの違いを理解しておくことが重要です。
混同注意
飲酒量が多いほど重症化しやすいという原則と、性差による発症しやすさを混同しないように注意が必要です。飲酒量が多いほどリスクは上がりますが、同量の場合の発症しやすさは女性に軍配が上がります。
次に同じ論点が出たら
性差に関する問題が出題された場合、女性のアルコール代謝能力の低さやホルモンバランスを考慮し、少量の飲酒でも肝障害を発症しやすいことを判断基準とします。
覚え方
性差に関する問題が出題された場合、女性のアルコール代謝能力の低さやホルモンバランスを考慮し、少量の飲酒でも肝障害を発症しやすいことを判断基準とします。
対になる知識
飲酒量が多いほど重症化しやすいという原則と、性差による発症しやすさを混同しないように注意が必要です。飲酒量が多いほどリスクは上がりますが、同量の場合の発症しやすさは女性に軍配が上がります。
関連知識
アルコール性肝障害の病期には、アルコール性脂肪肝、アルコール性肝炎、アルコール性肝硬変があり、禁酒により改善が見込まれる場合が多いです。GOT, GPT, γ-GTなどが高値を示すことが多く、特にγ-GTは飲酒により早期から上昇しやすく、飲酒習慣の指標となります。