前脊髄動脈症候群の特徴として正しいのはどれか。
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正解は2番
解説
前脊髄動脈症候群は、脊髄の前方2/3を栄養する前脊髄動脈の血流障害(虚血)により起こる。脊髄の前方にある錐体路(運動麻痺)や脊髄視床路(温痛覚障害)が障害されるためこれらが両側性に出現するが、後方にある後索(深部感覚・触覚)は後脊髄動脈に栄養されているため温存される。
選択肢ごとの解説
- 1. 同側の運動麻痺・深部感覚障害と対側の温痛覚障害を呈するのは、ブラウン・セカール症候群(脊髄半切症候群)の特徴である。
- 2. 正解。前脊髄動脈症候群は、脊髄の前方2/3を栄養する前脊髄動脈の血流障害(虚血)により起こる。脊髄の前方にある錐体路(運動麻痺)や脊髄視床路(温痛覚障害)が障害されるためこれらが両側性に出現するが、後方にある後索(深部感覚・触覚)は後脊髄動脈に栄養されているため温存される。
- 3. サドル麻痺や膀胱直腸障害を主徴とするのは、馬尾症候群や脊髄円錐症候群の特徴である。
- 4. 下肢よりも上肢の障害が著しく重度になるのは、中心性頸髄損傷の特徴であり、前脊髄動脈症候群では上下肢ともに障害されるが下肢優位の麻痺を呈することが多い。
国試ポイント
脊髄損傷の病型(前脊髄動脈症候群、ブラウン・セカール症候群、中心性頸髄損傷)の症状の組み合わせを問う問題は頻出である。
覚え方
前脊髄動脈=前(運動・温痛覚)をやられるが、後ろ(後索=深部感覚)は無事
対になる知識
前脊髄動脈症候群では運動麻痺と温痛覚障害が両側性に出現し、後索が司る深部感覚は温存される。これに対し、ブラウン・セカール症候群(脊髄半切症候群)では同側の運動・深部感覚障害と対側の温痛覚障害を呈し、神経学的所見が大きく異なる。
関連知識
脊髄の血管解剖において、前脊髄動脈は1本で脊髄前方の大部分を栄養しているため、大動脈手術や血流低下などによって虚血発作(前脊髄動脈症候群)を起こしやすい解剖学的特徴を持っている。