発達障害で不注意、多動性、衝動性の3つの特徴がみられるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
ADHD(注意欠如・多動症)は、神経発達症群の一つであり、不注意(集中困難、忘れっぽい)、多動性(落ち着きのなさ)、衝動性(待てない、唐突な発言)の3つの中核症状を特徴とします。これらの症状は脳機能、特に前頭前野におけるドーパミンやノルアドレナリン系の機能不全が関与していると考えられています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。ADHD(注意欠如・多動症)は、不注意、多動性、衝動性を主要な特徴とする発達障害であり、問題文の記述と完全に一致します。
- 2. PTSD(心的外傷後ストレス障害)は、発達障害ではなく、精神障害の一つです。トラウマとなる出来事の後に生じる再体験、回避、陰性認知・感情、覚醒度・反応性の著しい変化を特徴とします。 正しくは:心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、発達障害ではなく、精神障害(ストレス関連障害)です。不注意、多動性、衝動性は主要症状ではありません。
- 3. 発達性協調運動障害は、粗大運動や微細運動のぎこちなさが主要な特徴であり、不注意、多動性、衝動性は中核症状ではありません。 正しくは:発達性協調運動障害は、運動技能の獲得や遂行の困難さが主要な特徴であり、不注意、多動性、衝動性は中核症状ではありません。
- 4. 自閉スペクトラム症は、社会性の障害(対人関係の困難、コミュニケーションの質的偏り)と限定された興味・反復行動が主要な特徴であり、不注意、多動性、衝動性は中核症状ではありません。これらの症状が見られることもありますが、あくまで二次的なものです。 正しくは:自閉スペクトラム症は、社会性コミュニケーションの障害と限定された興味や反復行動が主要な特徴であり、不注意、多動性、衝動性は中核症状ではありません。
国試ポイント
発達障害の種類とそれぞれの主要な中核症状を正確に区別して覚えることが重要です。特にADHD、自閉スペクトラム症、学習障害は頻出です。
混同注意
ADHDと自閉スペクトラム症は併存することも多く、症状が重複して見られることもありますが、ADHDは不注意・多動性・衝動性が主体であるのに対し、自閉スペクトラム症は社会性の障害と限定された興味・反復行動が中核です。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出題された場合、問題文で示されている中核症状(不注意、多動性、衝動性、社会性、反復行動など)がどの発達障害の診断基準に合致するかを判断します。
覚え方
同様の論点が出題された場合、問題文で示されている中核症状(不注意、多動性、衝動性、社会性、反復行動など)がどの発達障害の診断基準に合致するかを判断します。
対になる知識
ADHDと自閉スペクトラム症は併存することも多く、症状が重複して見られることもありますが、ADHDは不注意・多動性・衝動性が主体であるのに対し、自閉スペクトラム症は社会性の障害と限定された興味・反復行動が中核です。
関連知識
発達障害には、ADHD、自閉スペクトラム症、限局性学習症(学習障害)、発達性協調運動障害、チック症群などがあります。それぞれの診断基準(DSM-5など)の主要症状を把握しておくことが必須です。治療としては薬物療法(中枢神経刺激薬など)と行動療法、環境調整が中心となります。