徒手検査法が陽性の病態に、局所刺鍼が最も有効なのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
トーマステストは腸腰筋の短縮を評価する徒手検査法であり、陽性の場合は腸腰筋が短縮していることを示す。腸腰筋の短縮は腰痛や股関節屈曲制限の原因となることが多く、この筋に対して局所刺鍼を行うことで、筋の緊張緩和、血流改善、疼痛軽減が期待できるため、最も有効である。
選択肢ごとの解説
- 1. マクマレーテストは膝関節の半月板損傷を評価する検査であり、半月板損傷は構造的な損傷であるため、局所刺鍼の適応としては限定的である。疼痛緩和には寄与する可能性はあるが、根本的な治療にはならない。 正しくは:半月板損傷には手術や保存療法が主となる。刺鍼は対症療法。
- 2. 正解。トーマステスト陽性は腸腰筋の短縮を示唆し、腸腰筋は腰痛や股関節の運動制限に深く関与する。短縮した筋への局所刺鍼は筋緊張緩和に直接作用し、最も有効な治療選択肢の一つとなる。
- 3. ラックマンテストは膝関節の前十字靭帯損傷を評価する検査である。靭帯損傷は組織の断裂や伸長であり、局所刺鍼は疼痛緩和には有効であるものの、損傷した靭帯そのものの修復を促進する直接的な効果は限定的である。 正しくは:前十字靭帯損傷には手術が最も根本的な治療法となる。刺鍼は疼痛管理。
- 4. ドロップアームテストは肩関節の腱板断裂、特に棘上筋の断裂を評価する検査である。腱板断裂も構造的な損傷であり、局所刺鍼は疼痛緩和や周囲筋の緊張緩和には寄与するが、断裂した腱板を直接修復する効果は期待できないため、最も有効とは言えない。 正しくは:腱板断裂には手術が根本治療となる場合が多い。刺鍼は対症療法。
国試ポイント
徒手検査法とそれによって評価される筋・病態、およびそれに対する刺鍼の適応を理解すること。
混同注意
各徒手検査法の対象筋・関節と、評価される病態を明確に区別すること。例えば、膝関節の検査法と股関節の検査法を混同しない。
次に同じ論点が出たら
徒手検査法が示す病態の主たる原因となる筋を特定し、その筋に対する刺鍼が有効であるかを判断する。
覚え方
徒手検査法が示す病態の主たる原因となる筋を特定し、その筋に対する刺鍼が有効であるかを判断する。
対になる知識
各徒手検査法の対象筋・関節と、評価される病態を明確に区別すること。例えば、膝関節の検査法と股関節の検査法を混同しない。
関連知識
徒手検査法の実施方法、陽性所見の解釈、関連する解剖学的知識(筋の起始・停止、神経支配)、および刺鍼の具体的な手技と効果。