下腿義足のうち膝蓋靱帯で体重を支持し、懸垂をカフベルトで行うのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
PTB(Patellar Tendon Bearing)式下腿義足は、膝蓋靭帯部を主要な体重支持部位とし、その高い支持能力により残存組織への負担を軽減します。同時に、カフベルトを使用して義足を下腿に懸垂することで、安定した装着感と歩行時の確実な保持を実現します。これは下腿義足の最も一般的な形式の一つです。
選択肢ごとの解説
- 1. 在来式下腿義足は、革製カフと金属支柱を使用し、足部からの床反力を受けて体重を支持しますが、膝蓋靭帯部での直接的な体重支持は行いません。懸垂はストラップやカフで行います。 正しくは:在来式は金属支柱とカフで懸垂し、足部からの床反力を利用して体重を支持します。膝蓋靭帯で直接的に体重を支持しません。
- 2. KBM(Kondylen Bettung Münster)式は、主に大腿義足のソケットタイプであり、膝蓋骨を深く覆い、大腿骨顆部を包み込むことで大腿義足の懸垂を行います。下腿義足の主要なタイプではありません。 正しくは:KBM式は大腿義足のソケットの一種であり、膝蓋骨を深く覆い大腿骨顆部を包み込むことで懸垂を行います。
- 3. 正解。PTB(Patellar Tendon Bearing)式下腿義足は、膝蓋靭帯を主要な体重支持部位とし、大腿部周囲に装着するカフベルトによって義足を懸垂します。これは問題文の記述と完全に一致します。
- 4. ライナー式下腿義足は、シリコーンやウレタン製のライナーを介して残肢とソケットを密着させ、空気圧や真空吸引によって懸垂を行います。膝蓋靭帯での主要な体重支持やカフベルトによる懸垂は特徴ではありません。 正しくは:ライナー式は、ライナーとピンや真空ポンプを用いて懸垂を行い、残肢全体で荷重を分散します。膝蓋靭帯での主要な体重支持は行いません。
国試ポイント
下腿義足の種類とそれぞれの体重支持部位、懸垂方法を正確に覚えることが重要です。特にPTB式は基本となるため、その特徴をしっかり理解しましょう。
混同注意
PTB式と他の下腿義足の支持・懸垂機構を混同しやすいです。例えばKBM式は膝蓋骨を深く覆い、坐骨結節で体重を支持する大腿義足のソケットと混同しやすい点があります。
次に同じ論点が出たら
下腿義足の問題が出た際は、まず「体重支持部位」と「懸垂方法」に注目し、どの義足の種類がその組み合わせに該当するかを判断します。
覚え方
下腿義足の問題が出た際は、まず「体重支持部位」と「懸垂方法」に注目し、どの義足の種類がその組み合わせに該当するかを判断します。
対になる知識
PTB式と他の下腿義足の支持・懸垂機構を混同しやすいです。例えばKBM式は膝蓋骨を深く覆い、坐骨結節で体重を支持する大腿義足のソケットと混同しやすい点があります。
関連知識
大腿義足のソケット(四辺形ソケット、ISAソケットなど)とその支持様式、そしてそれぞれの特徴(体重支持部位、安定性、適合性)も合わせて学習すると、義足全体の理解が深まります。