医療者と患者の関係において、医療者が主導し患者が従属する、親と子の関係に例えられる形態はどれか。
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正解は3番
解説
パターナリズムは、日本語で父権主義とも呼ばれ、医療者が医学的な専門知識と裁量に基づき、患者の利益を最優先するという名目のもとで主導的な決定を下す関係モデルである。これは親が子を導く関係に例えられ、患者の自律性よりも善行原則が優先される構造を特徴とするため、本問の正答となる。
選択肢ごとの解説
- 1. 協働モデルは医療者と患者が互いの専門性や生活上の経験を持ち寄り対等に協力し合う関係であり、医療者が主導するパターナリズムとは対極に位置する。
- 2. 契約モデルは医療者と患者を対等な経済的・社会的主体として捉え、自由意志による合意を重視する関係であり、親と子に例えられる主従関係のパターナリズムとは異なる。
- 3. 正解。パターナリズムは、日本語で父権主義とも呼ばれ、医療者が医学的な専門知識と裁量に基づき、患者の利益を最優先するという名目のもとで主導的な決定を下す関係モデルである。これは親が子を導く関係に例えられ、患者の自律性よりも善行原則が優先される構造を特徴とするため、本問の正答となる。
- 4. インフォームド・コンセントは十分な説明に基づいた患者の自己決定による同意を指す概念であり、医療者が主導するパターナリズム的な関係からの脱却として位置づけられる。
国試ポイント
パターナリズムの定義や、「医師=親、患者=子」という比喩表現がそのまま出題されるため、キーワードを確実に結びつけておくこと。
覚え方
パターナリズム = パター(Father=父=親)の支配と覚える。
対になる知識
患者の自己決定権の尊重=患者が自らの意思に基づき治療を選択する権利を認める考え方、インフォームド・コンセント=患者が十分な説明を受け納得した上で治療に同意すること
関連知識
医療倫理の四原則には「善行」「無危害」「自律尊重」「正義」が含まれている。現代の医療においては、医療者の温情的な支配であるパターナリズムから脱却し、患者の自己決定権を最大限に尊重する方向へと変化している。