灸術で最も精製度が高い艾を用いるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
糸状灸は、米粒大以下の極めて小さく精製された艾を皮膚に直接置き、燃焼させる方法です。小さく精製度の高い艾は燃焼時間が短く、熱刺激が鋭敏に局所に伝わるため、緻密な操作と正確な熱刺激が求められる糸状灸に最適です。精製度の低い艾は不純物が多く、燃焼が不均一になり火傷のリスクが高まります。
選択肢ごとの解説
- 1. 温灸は、艾の熱を直接皮膚に伝えずに施す間接灸の一種で、比較的広範囲に温和な熱刺激を与えることを目的とします。そのため、精製度の高い艾を用いる必要性は低く、燃焼時間が長く、温度上昇が緩やかな精製度の低い艾が適しています。 正しくは:温灸は精製度の低い艾を用いる。
- 2. 押灸は、艾を皮膚に押し当てて熱刺激を与える灸法であり、直接的な熱感よりも温熱作用を目的とすることが多いため、精製度の高い艾を用いる必要性は限定的です。むしろ、精製度が低く燃焼が穏やかな艾も使用されます。 正しくは:押灸は精製度の低い艾を用いることが多い。
- 3. 隔物灸は、皮膚と艾の間に生姜、にんにく、味噌などの隔物を置いて施す灸法です。隔物が緩衝材となり、直接的な熱刺激が緩和されるため、精製度の高い艾は必ずしも必要なく、むしろ燃焼時間の長い精製度の低い艾が適しています。 正しくは:隔物灸は精製度の低い艾を用いる。
- 4. 正解。糸状灸は、ごく少量の艾を細く撚り、鍼先や皮膚に直接置いて瞬間的に燃焼させる灸法です。局所に鋭敏で正確な熱刺激を与えるため、不純物が少なく均一に燃焼する、最も精製度の高い艾が求められます。
国試ポイント
灸の種類と使用する艾の精製度および特性の関係を理解すること。
混同注意
精製度の高さと艾の燃焼特性、およびそれぞれの灸法への適応。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、各灸法における熱刺激の目的(鋭敏か、広範囲か、持続的か)と、それに適した艾の燃焼特性(精製度、燃焼速度、温度)を結びつけて判断する。
覚え方
今後同様の論点が出題された場合、各灸法における熱刺激の目的(鋭敏か、広範囲か、持続的か)と、それに適した艾の燃焼特性(精製度、燃焼速度、温度)を結びつけて判断する。
対になる知識
精製度の高さと艾の燃焼特性、およびそれぞれの灸法への適応。
関連知識
艾の精製度が高いほど、燃焼が均一で、熱が急峻に伝わる特性があります。精製度が低い艾は不純物が多く、燃焼温度が低く、持続時間が長い傾向にあります。これは、温灸や隔物灸など、比較的穏やかで広範囲の熱刺激を目的とする灸法に適しています。