パターナリズムに基づいた医療行為として正しいものはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
正解は4番
解説
パターナリズム(父権主義)は、患者の意思や自己決定権の有無にかかわらず、医学的観点から「患者の最善の利益になる」と医療者が判断した方針を優先・強制する考え方である。
選択肢ごとの解説
- 1. すべての治療選択肢を提示して患者に決定を委ねる行為は、自己決定権の尊重およびインフォームド・コンセントの原則に基づくものである。
- 2. 患者の希望を第一に考えるのは、患者中心の医療や自己決定権の尊重に基づく態度であり、パターナリズムとは対極にある。
- 3. 患者と医療者が対等な立場で情報を共有して合意するプロセスは、共同意思決定(SDM)やインフォームド・コンセントの理念である。
- 4. 正解。パターナリズム(父権主義)は、患者の意思や自己決定権の有無にかかわらず、医学的観点から「患者の最善の利益になる」と医療者が判断した方針を優先・強制する考え方である。
国試ポイント
パターナリズムの特徴は「患者の意思よりも医療者の専門的判断(利益)」を優先する点にある。自己決定権尊重との対比で問われやすい。
覚え方
パターナリズムは親心(父権)によるものゆえ、「患者の意思より親(医療者)の判断」と覚える。
対になる知識
自己決定権の尊重は患者自身の意思を最優先し、十分な情報提供と選択の機会を保障することであるのに対し、パターナリズムは患者本人の意向に反してでも医学的な観点から最善の利益を優先して決定を下すことである。
関連知識
現代の医療倫理においては、個人の自律性および自己決定権を尊重することが最も重視されており、医療者の判断を一方的に押し付ける過度なパターナリズムは原則として制限される傾向にある。