陰陽の関係で「寒い日には活動して冷えすぎないようにする」のはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
陰陽制約とは、陰と陽がお互いを抑制し合うことでバランスを保つ関係性を指します。問題文の「寒い日には活動して冷えすぎないようにする」という状況は、寒さという陰の過剰に対して、活動という陽の要素を増やして体を温め、陰の過過剰を抑制し、バランスを保とうとする作用であるため、陰陽制約の具体例として最も適切です。
選択肢ごとの解説
- 1. 陰陽互根は、陰と陽が互いに依存し、一方だけでは存在し得ない関係性を示します。例えば「昼があるから夜があり、夜があるから昼がある」のように、両者が根源的に結びついている状態です。問題文の事例は相互依存というよりも、一方を抑制する働きを示しています。 正しくは:陰陽互根は「昼と夜のように、陰と陽が互いに依存し合って初めて存在できる関係」です。
- 2. 陰陽消長は、陰と陽の量が時間とともに増減・変化し、相互に転化しながらもバランスを保つ関係性を示します。例えば「夏は陽が盛んになり、冬は陰が盛んになる」のように、季節の移り変わりなど連続的な変化を表現します。問題文の「活動して冷えすぎないようにする」は、一時的なバランス調整であり、時間経過による増減とは異なります。 正しくは:陰陽消長は「季節の移り変わりで陽気が増えたり減ったりするように、陰と陽が時間とともに増減を繰り返す関係」です。
- 3. 正解。陰陽制約は、陰と陽がお互いを抑制し合うことでバランスを保つ関係性を指します。寒い日(陰の過剰)に活動する(陽を増やす)ことで、陰の過剰を抑制し、体を冷えすぎないようにバランスを調整することは、まさに陰陽制約の具体例です。
- 4. 陰陽転化は、ある極限に達した陰または陽が、その性質を逆転させて陽または陰に変化する関係性を示します。例えば「高熱が続いた後に悪寒がする」「病気が長く続いた後、性質が変化する」など、質的な転換を意味します。問題文の事例は、性質の逆転ではなく、バランスの調整作用であるため、陰陽転化ではありません。 正しくは:陰陽転化は「病気が極まって熱から寒に変化するなど、陰と陽が一定の条件で互いの性質に逆転する関係」です。
国試ポイント
陰陽学説の基本的な概念である陰陽の四大関係(互根、消長、制約、転化)について、それぞれの概念と具体的な事例を結びつけて理解することが重要です。
混同注意
陰陽消長と陰陽制約は混同しやすいですが、消長は時間の経過や季節の変化に伴う連続的な変化を表すのに対し、制約は一方が過剰になった際にもう一方がそれを抑制し、恒常性を保つ関係性を指します。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合は、与えられた事例が「両者が存在することで成り立つか(互根)」「量の増減が連続的に変化するか(消長)」「一方がもう一方を抑制してバランスを保つか(制約)」「ある段階で性質が逆転するか(転化)」という観点から判断します。
覚え方
同様の問題が出た場合は、与えられた事例が「両者が存在することで成り立つか(互根)」「量の増減が連続的に変化するか(消長)」「一方がもう一方を抑制してバランスを保つか(制約)」「ある段階で性質が逆転するか(転化)」という観点から判断します。
対になる知識
陰陽消長と陰陽制約は混同しやすいですが、消長は時間の経過や季節の変化に伴う連続的な変化を表すのに対し、制約は一方が過剰になった際にもう一方がそれを抑制し、恒常性を保つ関係性を指します。
関連知識
陰陽学説は、自然界や人体の生理・病理現象を説明するための中国伝統医学の根幹をなす理論です。季節の変化、昼夜、人体の臓腑機能、病気の性質(寒熱、虚実など)など、多岐にわたる現象が陰陽のバランスによって説明されます。