既往に癌疾患があり、特徴的な骨痛や病的骨折を呈する患者の脊椎エックス線像で骨破壊像を認め、MRI検査で転移巣が確認された。最も考えられる疾患はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
正解は3番
解説
転移性骨腫瘍は、原発巣の癌からの血行性転移などによって生じ、特徴的な骨痛や病的骨折を呈する。脊椎エックス線像で骨破壊像(または骨硬化像)が認められ、MRI検査により詳細な転移巣が確認されることが多い。
選択肢ごとの解説
- 1. 脊椎カリエスは結核菌による脊椎の炎症であり、脊椎の破壊や圧迫骨折を呈するが、感染症の既往や発熱などの全身症状、炎症反応の亢進が見られる点が特徴である。
- 2. 骨軟化症は、ビタミンD代謝異常などによる骨の石灰化障害であり、骨痛や筋力低下を呈するが、原発巣の癌による限局的な骨破壊像とは異なる。
- 3. 正解。転移性骨腫瘍は、原発巣の癌からの血行性転移などによって生じ、特徴的な骨痛や病的骨折を呈する。脊椎エックス線像で骨破壊像(または骨硬化像)が認められ、MRI検査により詳細な転移巣が確認されることが多い。
- 4. 骨Paget病は、骨のリモデリング異常によるもので、骨変形や骨痛を呈し、血液検査でアルカリホスファターゼの著明な高値が見られるが、癌の骨転移とは病態が異なる。
国試ポイント
悪性腫瘍の既往がある高齢者における新たな激しい骨痛や脊椎のエックス線骨破壊像では、転移性骨腫瘍を第一に疑う。
覚え方
がんの転移は『骨を破壊』して『コツ(骨)が転ぶ(骨折)』
対になる知識
骨軟化症は、骨の石灰化障害により骨痛や筋力低下を呈し、血液検査でビタミンDやALPの異常が認められる。 / 多発性骨髄腫は、M蛋白血症や病的骨折、腎機能障害を特徴とする。 / 転移性骨腫瘍は、原発巣の癌の既往があり、病巣はMRIで確認される。 / 脊椎圧迫骨折は、骨粗鬆症が原因で生じやすい。
関連知識
骨粗鬆症の診断には、骨密度検査(DXA法)が重要である。 / 骨粗鬆症は、女性ホルモンの低下が関与するため、閉経後女性に多い。 / 骨粗鬆症の予防には、カルシウムやビタミンDの摂取、適度な運動が推奨される。