血栓形成のリスクが高い疾患はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
正解は3番
解説
糖尿病では代謝異常により血管内皮障害が生じやすく、血小板凝固能の亢進や線溶系の低下を伴うため、動脈硬化や血栓形成のリスクが著しく高まる。
選択肢ごとの解説
- 1. 血友病Aは第VIII因子の先天性欠乏による血液凝固障害であり、血液凝固時間が延長して出血傾向を示す疾患であるため誤り。
- 2. フォンヴィレブランド病はフォンヴィレブランド因子の異常により血小板粘着能や第VIII因子が低下し、出血傾向を示す疾患であるため誤り。
- 3. 正解。糖尿病では代謝異常により血管内皮障害が生じやすく、血小板凝固能の亢進や線溶系の低下を伴うため、動脈硬化や血栓形成のリスクが著しく高まる。
- 4. 特発性血小板減少性紫斑病は血小板が免疫学的機序により破壊されて著しく減少する疾患であり、血栓形成ではなく出血傾向をきたすため誤り。
国試ポイント
血栓症のリスク因子となる代謝疾患(糖尿病など)と、出血傾向をきたす疾患(肝硬変、再生不良性貧血、ビタミンC欠乏症など)を混同しないように整理する。
覚え方
糖尿病は血が固まる(血栓)、肝硬変・再生不良性貧血は血が止まらない(出血)
対になる知識
血栓形成のリスクを高める要因には、糖尿病、悪性腫瘍、肥満、脱水などが挙げられ、血液凝固能が亢進する傾向にある。これに対して、出血傾向を引き起こす原因疾患としては、肝硬変による凝固因子産生低下、再生不良性貧血による血小板減少、ビタミンC欠乏症による血管脆弱化がある。
関連知識
血栓形成の機序を説明する指標として、ウィルヒョウの三徴(①血管内皮障害、②血流停滞、③血液凝固能亢進)が極めて重要である。糖尿病は高血糖状態を通じて血管内皮障害や血小板凝集能の亢進を引き起こし、これら複数の機序を介して血栓形成のリスクを著しく高める。