「69歳の男性。主訴は両側の耳鳴り。3か月前から高音域の聴力低下を自覚。相手の言葉が聞き取りにくい。めまい、耳閉塞感、耳漏はない。」 原因疾患として最も適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
加齢性難聴は、内耳の有毛細胞や神経細胞の変性により、特に高音域から両側性・進行性の感音難聴を呈する。会話の聞き取りにくさ、特に騒がしい場所での聞き取りにくさが特徴的であり、問診内容と合致する。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。加齢性難聴は、高齢者に多く見られ、徐々に進行する両側性の感音難聴であり、高音域から障害される。設問の症例の状況と最も合致する。
- 2. 慢性中耳炎は伝音難聴が主で、鼓膜穿孔や耳漏を伴うことが多い。また、難聴の進行は比較的緩徐だが、感音難聴とは異なる。 正しくは:慢性中耳炎の場合は、難聴の種類が伝音難聴であり、鼓膜所見(穿孔など)や耳漏を伴うことが多い。
- 3. 突発性難聴は通常片側性で、突然発症する。数日〜1週間以内に最大となることが多く、設問の「徐々に聞き取りにくくなってきた」という記載と合致しない。 正しくは:突発性難聴は「突然発症する片側性」の難聴であり、発症時期と側性に違いがある。
- 4. 耳管狭窄症は耳閉感や自声強聴、難聴をきたすが、一般的には伝音難聴が主で、加齢性難聴のような高音域優位の感音難聴とは異なる。 正しくは:耳管狭窄症は耳閉感や自声強聴が主な症状であり、難聴も伝音難聴が主である。
国試ポイント
加齢性難聴の典型的症状(両側性、高音域優位、進行性)と、鑑別すべき疾患(突発性難聴、中耳炎など)の特徴を理解しているか。
混同注意
突発性難聴は急激な発症と片側性が特徴であり、加齢性難聴の緩やかな進行・両側性とは異なる。慢性中耳炎は伝音難聴であり、鼓膜穿孔や耳漏を伴う点で鑑別できる。
次に同じ論点が出たら
難聴の性状(両側性・片側性、進行性・突発性)、聴力レベル(高音域優位か)、随伴症状(耳鳴り、めまい、耳漏)から原因疾患を判断する。
覚え方
難聴の性状(両側性・片側性、進行性・突発性)、聴力レベル(高音域優位か)、随伴症状(耳鳴り、めまい、耳漏)から原因疾患を判断する。
対になる知識
突発性難聴は急激な発症と片側性が特徴であり、加齢性難聴の緩やかな進行・両側性とは異なる。慢性中耳炎は伝音難聴であり、鼓膜穿孔や耳漏を伴う点で鑑別できる。
関連知識
加齢性難聴の治療は補聴器装用が基本。騒音性難聴は高音域の聴力低下を特徴とするが、騒音曝露歴が必須。遺伝性難聴は家族歴が重要。