35歳の男性。外感病の経過中、微熱や発汗などの体表の症状が消退した。その後、倦怠感、食欲不振、水様便がみられる。最も適切な八綱病証はどれか。
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正解は3番
解説
外感病が内部に伝わり、体表の症状が消えて消化器系の機能低下による倦怠感、食欲不振、水様便などが現れているため、病位は裏で、病性は虚である裏虚証となる。
選択肢ごとの解説
- 1. 陰虚証は五心煩熱や盗汗、口咽乾燥などの津液不足による燥熱の症状を特徴とし、水様便や冷えを伴うような脾胃気虚の病態とは異なるため誤りである。
- 2. 半表半裏証は寒熱往来や胸脇苦満などを特徴とし、本症例の消化器症状と倦怠感を主体とする病態とは一致しないため誤りである。
- 3. 正解。外感病が内部に伝わり、体表の症状が消えて消化器系の機能低下による倦怠感、食欲不振、水様便などが現れているため、病位は裏で、病性は虚である裏虚証となる。
- 4. 陽実証は熱証かつ実証であり、高熱や強い便秘、譫語などの亢進した実熱症状を呈するため、倦怠感や水様便を主とする本症例には該当しない。
国試ポイント
外感病の伝変において、表証から裏証への移行、および虚実の鑑別ができるかが問われる。
覚え方
表=外側・発熱悪寒、裏=内側・臓腑症状、虚=だるい・下痢、実=張る・便秘
対になる知識
八綱病証における対比として、体表の病変を示す表証に対して体内の病変を示す裏証があり、邪気が盛んで体力がある実証に対して正気が衰えた虚証がある。本問の経過では、表証が消退した後に内部の機能低下を示す病態へと変化している。
関連知識
外感病の経過中において、初期の体表における発熱や悪寒などの症状が消失した後に、倦怠感、食欲不振、水様便などの消化器症状が持続・出現することは、病邪が体内に伝播して脾胃の消化吸収機能が低下した裏虚証(特に脾気虚)の典型的な病態である。