耳珠中央の前面と下顎骨関節突起との間にある陥凹部に位置する経穴はどれか。
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正解は4番
解説
聴宮は手太陽小腸経に属する経穴であり、解剖学的には耳珠中央の前面と下顎骨関節突起の間に位置する。この部位は、顎関節運動を行う際に顕著な陥凹部として触知され、特に開口時にその凹みがより明確になる特徴を持つ。経穴の正確な取穴において、骨格の隆起や関節の動きに伴う形態変化を把握する代表的な指標となる重要な位置である。
選択肢ごとの解説
- 1. 禾髎は手陽明大腸経に属する経穴であり、鼻孔の外側で水溝の外側、鼻翼の直下に位置する。頭部側面にある聴宮とは全く異なる顔面中央に位置しており、本問の条件には当てはまらない。
- 2. 下関は足陽明胃経に属する経穴であり、頬骨弓下縁の中央と下顎切痕の間の陥凹部に位置する。本問の聴宮が耳珠中央の前方に位置するのに対し、下関はより前方の頬骨弓下に位置しており、解剖学的な部位が異なる。
- 3. 客主人(上関)は足少陽胆経に属し、頬骨弓上縁の中央、下顎頭の前方に位置する。耳珠中央の前方にある陥凹部に位置するのは聴宮であり、部位が異なる。
- 4. 正解。聴宮は手太陽小腸経に属する経穴であり、解剖学的には耳珠中央の前面と下顎骨関節突起の間に位置する。この部位は、顎関節運動を行う際に顕著な陥凹部として触知され、特に開口時にその凹みがより明確になる特徴を持つ。経穴の正確な取穴において、骨格の隆起や関節の動きに伴う形態変化を把握する代表的な指標となる重要な位置である。
国試ポイント
耳珠のまわりに縦に並ぶ3つの経穴(耳門・聴宮・聴会)の位置関係を、上から順に答えられるようにしておくこと。
覚え方
「三・小・胆(さんしょうだん)」の順に、上から三焦経(耳門)・小腸経(聴宮)・胆経(聴会)が耳珠に並ぶ。
対になる知識
耳珠周囲に位置する主要な経穴として、耳珠上部前面の耳門(手の少陽三焦経)、耳珠中央前面の聴宮(手の太陽小腸経)、耳珠下部前面の聴会(足の少陽胆経)があり、これらは上から下へと三焦経・小腸経・胆経の順に並ぶ。
関連知識
手の太陽小腸経は上肢の後外側から肩甲部を経て頭面部に上がり、最終的に耳前の聴宮に至る。聴宮は耳鳴りや難聴、顎関節症などの耳鼻咽喉科領域および咀嚼筋障害の治療において不可欠な経穴である。