次の文で示す症例に対する局所治療穴として最も適切なのはどれか。「38歳の女性。家事や子どもの世話が忙しく、最近になって手関節に痛みを感じるようになった。アイヒホッフテスト陽性。」
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
アイヒホッフテスト陽性はドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)を示唆する。ドケルバン病は短母指伸筋腱と長母指外転筋腱の炎症であり、この腱が通る第1背側コンパートメントは橈骨茎状突起部に位置する。列欠は橈骨茎状突起の近傍に位置し、局所治療穴として最も適切である。
選択肢ごとの解説
- 1. 内関は手関節掌側にあるため、手関節背側のドケルバン病の局所治療穴としては不適切である。 正しくは:手根管症候群や心窩部痛、悪心などに対する治療穴として用いられる。
- 2. 合谷は母指と示指の間にあるため、ドケルバン病の局所治療穴としては不適切である。 正しくは:頭痛、歯痛、咽頭痛などの顔面・頭部の症状や、発熱、便秘などに用いられる。
- 3. 正解。列欠は橈骨茎状突起の近傍に位置し、ドケルバン病の原因である短母指伸筋腱と長母指外転筋腱の通り道に近く、局所治療穴として最も適切である。
- 4. 陽池は手関節背側中央(総指伸筋腱尺側)にあるため、橈骨茎状突起部のドケルバン病の局所治療穴としては不適切である。 正しくは:手関節背側の痛み全般や、手関節の動きの制限などに用いられることがあるが、ドケルバン病に特異的ではない。
国試ポイント
ドケルバン病の病態と関連する局所治療穴、およびアイヒホッフテストの意義を覚える。
混同注意
手関節の他の疾患(TFCC損傷、CM関節症など)とドケルバン病の鑑別診断、およびそれぞれの疾患に対する適切な治療穴の選択を混同しないようにする。
次に同じ論点が出たら
同様の症例が出題された場合、「手関節の橈側部痛」「母指の使いすぎ」「アイヒホッフテスト陽性」といったキーワードからドケルバン病を特定し、その解剖学的位置に最も近い治療穴を選択する。
覚え方
同様の症例が出題された場合、「手関節の橈側部痛」「母指の使いすぎ」「アイヒホッフテスト陽性」といったキーワードからドケルバン病を特定し、その解剖学的位置に最も近い治療穴を選択する。
対になる知識
手関節の他の疾患(TFCC損傷、CM関節症など)とドケルバン病の鑑別診断、およびそれぞれの疾患に対する適切な治療穴の選択を混同しないようにする。
関連知識
ドケルバン病の患者には、手関節の安静指導や、場合によってはステロイド注射が選択されることもある。また、鍼治療では局所治療に加えて遠隔治療穴も併用される。