サルコペニアの症状はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
サルコペニアは、加齢に伴う筋肉量と筋力の低下を特徴とする症候群です。筋肉量の減少は身体機能の低下に直結し、特に下肢筋力の低下は歩行速度の低下として現れるため、歩くスピードが遅くなるのはサルコペニアの典型的な症状です。
選択肢ごとの解説
- 1. 知人の名前が思い出せなくなるのは、認知機能の低下を示唆する症状であり、サルコペニアの直接的な症状ではありません。これは認知症や軽度認知障害でみられます。 正しくは:認知症や軽度認知障害の症状である。
- 2. 油っこいものを食べることが減るのは、消化機能の低下、食欲不振、味覚の変化、または健康意識の変化によるもので、サルコペニアの直接的な症状ではありません。サルコペニアでは食欲不振は併存することがありますが、主症状ではありません。 正しくは:消化機能の低下、食欲不振、味覚の変化、または健康意識の変化によるものである。
- 3. 正解。サルコペニアにより下肢の筋肉量と筋力が低下すると、歩行能力が低下し、歩くスピードが遅くなります。これはサルコペニアの診断基準の一つでもある重要な身体機能低下の指標です。
- 4. 夜間のトイレの回数が多くなるのは、夜間頻尿と呼ばれる症状であり、前立腺肥大症、過活動膀胱、糖尿病、心不全、腎機能低下などの泌尿器科的・内科的疾患でよく見られます。サルコペニアの直接的な症状ではありません。 正しくは:前立腺肥大症、過活動膀胱、糖尿病、心不全、腎機能低下などの症状である。
国試ポイント
サルコペニアの定義、診断基準(筋肉量、筋力、身体機能)、およびそれに伴う主要な臨床症状を理解することが重要です。
混同注意
サルコペニアとフレイル(虚弱)、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)は重複する概念ですが、サルコペニアは筋肉量と筋力低下に特化しています。フレイルはより広範な心身機能の低下を指し、ロコモティブシンドロームは運動器の障害全般を指します。
次に同じ論点が出たら
次回、サルコペニアに関する問題が出た際は、筋肉量減少、筋力低下(握力、膝伸展筋力など)、身体機能低下(歩行速度、椅子立ち上がりテストなど)に関連する症状や所見に注目して判断します。
覚え方
次回、サルコペニアに関する問題が出た際は、筋肉量減少、筋力低下(握力、膝伸展筋力など)、身体機能低下(歩行速度、椅子立ち上がりテストなど)に関連する症状や所見に注目して判断します。
対になる知識
サルコペニアとフレイル(虚弱)、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)は重複する概念ですが、サルコペニアは筋肉量と筋力低下に特化しています。フレイルはより広範な心身機能の低下を指し、ロコモティブシンドロームは運動器の障害全般を指します。
関連知識
サルコペニアの診断基準は、アジア人ではDXA法による四肢骨格筋量指数(ASM/height^2)が男性で7.0kg/m^2未満、女性で5.7kg/m^2未満、または握力(男性28kg未満、女性18kg未満)や身体機能(5m歩行速度0.8m/秒未満)のいずれかを満たすことなどが用いられます。治療・予防には、適切な栄養摂取(特にタンパク質)とレジスタンス運動が有効です。