温度覚および痛覚の伝導路において、第一次ニューロンから第二次ニューロンへのシナプス形成が行われる脊髄内の部位はどれか。
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正解は2番
解説
痛覚や温度覚といった温痛覚および粗大な触圧覚の第一次ニューロン(末梢からの求心性線維)は、脊髄の後根を通って脊髄に入り、後角(主として膠様質を含む領域)で第二次ニューロンへとシナプスを形成する。その後、第二次ニューロンの軸索は白前交連を通って反対側に交叉し、外側脊髄視床路などとして上位中枢へ上行するため、脊髄内での中継部位は脊髄後角となる。
選択肢ごとの解説
- 1. 脊髄後索は、深部感覚(位置覚・振動覚)や精細な触圧覚を伝える後索-内側毛帯路の第一次ニューロンの軸索が上行する白質の部分であり、温痛覚の中継部位ではない。
- 2. 正解。痛覚や温度覚といった温痛覚および粗大な触圧覚の第一次ニューロン(末梢からの求心性線維)は、脊髄の後根を通って脊髄に入り、後角(主として膠様質を含む領域)で第二次ニューロンへとシナプスを形成する。その後、第二次ニューロンの軸索は白前交連を通って反対側に交叉し、外側脊髄視床路などとして上位中枢へ上行するため、脊髄内での中継部位は脊髄後角となる。
- 3. 脊髄前角には運動神経の細胞体が存在し、遠心性(運動性)の情報を下行・出力する部位であり、感覚伝導路の中継点ではない。
- 4. 視床は、脊髄視床路などを経て上行してきた痛覚・温度覚の第二次ニューロンから第三次ニューロンへの中継点であるが、脊髄内ではなく間脳に位置する。
国試ポイント
温痛覚(痛覚・温度覚)の伝導路において、脊髄後角でのシナプス形成と、対側への交叉(白前交連)が起こる位置関係は国家試験で非常に頻出である。どこでニューロンの乗り換えが行われるかを正確に押さえること。
覚え方
温痛覚は「後角」で乗り換え、すぐに「反対側(交叉)」へ!
対になる知識
触覚および意識できる深部感覚の伝導路である後索-内側毛帯路では、第一次ニューロンの細胞体が脊髄後根神経節にあり、その中枢突起は髄鞘を保ったまま同側の後索を上行し、延髄の後索核(薄束核および楔状束核)で第二次ニューロンとシナプスを形成する。さらに、その軸索は正中線を交叉して内側毛帯となり視床へと向かう。このように浅部感覚と深部感覚で一次・二次ニューロンの中継部位が異なる点が国家試験の重要ポイントである。
関連知識
温痛覚を伝える脊髄視床路は、脊髄後角で乗り換えた後に白前交連を通って反対側に交叉し、対側の外側脊髄視床路を上行して視床の腹外側核群(VPL核など)へ至る。そのため、脊髄の片側が障害されると、障害部位より下方の対側に温痛覚の障害が生じる(脊髄視床路の交叉と路の不完全交差に注意)。