次の文で示す刺法はどれか。「寒気の浅いとき、皮膚をつまんで引っ張りこれを刺す。」
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
問題文の「寒気の浅いとき、皮膚をつまんで引っ張りこれを刺す」という記述は、『素問・刺法論』に記されている「直鍼刺」の定義と完全に一致します。直鍼刺は、皮膚をつまんで持ち上げ、その部分に直接鍼を刺入する方法で、主に表層の邪気、特に寒邪が浅い場合に用いられる刺法です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。問題文の「寒気の浅いとき、皮膚をつまんで引っ張りこれを刺す」という記述は、古典医学における直鍼刺の定義そのものです。直鍼刺は、表層の邪気、特に浅い寒邪を取り除くために、皮膚をつまみ上げて刺入する方法です。
- 2. 斉刺は、病変部位を囲むように3本の鍼を刺す方法で、特に痺れや痛みがあるときに、邪気が深く集まっている場合や、頑固な邪気を取り除く目的で用いられます。問題文の記述とは異なります。 正しくは:斉刺は「病所を囲むように3本の鍼を刺す」刺法です。
- 3. 傍鍼刺は、病巣の脇に2本の鍼を並べて刺す方法で、邪気が深部に達している場合や、病所の広がりがある場合に用いられます。問題文の「皮膚をつまんで引っ張る」という手技とは異なります。 正しくは:傍鍼刺は「病所の脇に2本の鍼を並べて刺す」刺法です。
- 4. 揚刺は、邪気が表層にあり、鍼が皮膚の直下に入ったときに邪気が移動するのを感じ、その移動を追って浅く刺す方法です。皮膚をつまんで引っ張るという手技は伴いません。 正しくは:揚刺は「邪気が表層にあり、鍼が皮膚の直下に入ったときに邪気の移動を追って浅く刺す」刺法です。
国試ポイント
中国古典医学における鍼の刺法(九鍼十二刺など)とその適用を理解すること。特に『素問』に記載された具体的な刺法の名称と手技を正確に覚える。
混同注意
九鍼十二刺には類似した概念や名称の刺法が多く、それぞれの定義と適用を区別することが重要です。例えば、傍鍼刺や揚刺との違いを明確に理解する必要があります。
次に同じ論点が出たら
刺法の問題が出た場合、まず問題文中の「具体的な手技の記述」に着目し、それがどの古典的な刺法に該当するかを判断します。
覚え方
刺法の問題が出た場合、まず問題文中の「具体的な手技の記述」に着目し、それがどの古典的な刺法に該当するかを判断します。
対になる知識
九鍼十二刺には類似した概念や名称の刺法が多く、それぞれの定義と適用を区別することが重要です。例えば、傍鍼刺や揚刺との違いを明確に理解する必要があります。
関連知識
九鍼十二刺:大鍼刺、賛刺、偶刺、報刺、揚刺、直鍼刺、斉刺、輸刺、短刺、浮刺、傍鍼刺、毛刺。それぞれの刺法の名称、手技、適応疾患(例:寒気、熱気、痺証など)。