古代九鍼のうち三稜鍼のもとになったのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
三稜鍼は、その名の通り先端が三面になった鋭利な鍼で、刺絡(瀉血)を目的として用いられます。古代九鍼の鋒鍼は、先端が両刃の剣のように鋭く、比較的広い切開や刺絡に用いられたとされており、その形態と用途が三稜鍼に最も類似しているため、三稜鍼の原型と考えられています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。鋒鍼は先端が両刃で鋭く、比較的広い切開や刺絡に用いられたとされており、現代の三稜鍼の原型とされています。三稜鍼も刺絡を目的とする鋭利な鍼であるため、鋒鍼がそのもとになったと考えられます。
- 2. 鈹鍼は先端が刀状で、膿を排出するための切開に用いられたとされていますが、三稜鍼のように刺絡に特化した鋭利な形状とは異なります。三稜鍼の原型ではありません。 正しくは:鈹鍼は化膿した病変の切開・排膿に用いられた。
- 3. 大鍼は先端が丸く、比較的分厚い鍼であり、主に深部の関節や筋肉の病変、浮腫などに対して、経絡を温めたり気をめぐらせる目的で用いられました。刺絡を行う三稜鍼とは目的も形状も大きく異なります。 正しくは:大鍼は深部の関節や筋肉の病変、浮腫などに対し、経絡を温め気をめぐらせる目的で用いられた。
- 4. 䌗鍼(えんしん)は、先端が円錐状で、皮膚の表面を摩擦したり、叩いたりして気の流れを調整する目的で用いられました。刺絡を行う三稜鍼のような鋭利な形状ではなく、目的も大きく異なります。 正しくは:䌗鍼は皮膚表面の摩擦や叩打によって気の流れを調整する目的で用いられた。
国試ポイント
古代九鍼の各鍼の名称、形態、主な適応、そして現代鍼との関連性を覚えることが重要です。特に三稜鍼と鋒鍼の関連は頻出です。
混同注意
古代九鍼の名称と形状、用途は混同しやすいため、各鍼の特徴を明確に区別して覚える必要があります。特に鋒鍼と鈹鍼はともに切開や排膿に用いられたため、形状の違いを意識することが重要です。
次に同じ論点が出たら
次回、古代九鍼の問題が出題された際は、まず現代の鍼具との対応を想起し、特に刺絡や排膿といった特定の治療法に特化した鍼の原型がどれであるかを判断基準とします。
覚え方
次回、古代九鍼の問題が出題された際は、まず現代の鍼具との対応を想起し、特に刺絡や排膿といった特定の治療法に特化した鍼の原型がどれであるかを判断基準とします。
対になる知識
古代九鍼の名称と形状、用途は混同しやすいため、各鍼の特徴を明確に区別して覚える必要があります。特に鋒鍼と鈹鍼はともに切開や排膿に用いられたため、形状の違いを意識することが重要です。
関連知識
古代九鍼は『霊枢・九鍼十二原篇』に記載されており、現代の鍼治療のルーツとされています。各鍼の具体的な形状(例: 毫鍼は円柱状、鑱鍼は先端が尖り、鋒鍼は両刃、円利鍼は円柱状で丸い、など)と、それに伴う適応(例: 鑱鍼は皮膚表面の熱病、鋒鍼は瀉血や排膿、大鍼は関節部の病など)を関連付けて覚えると理解が深まります。