仰臥位による置鍼時に患者がくしゃみをした場合、最も折鍼が起こりやすい部位はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
仰臥位での置鍼中に患者がくしゃみをすると、腹部の筋肉が瞬間的に強く収縮し、腹圧が急激に上昇します。天枢穴は腹部に位置しており、この急激な筋肉の収縮と腹圧の変化により、鍼が物理的に剪断される力が加わりやすくなるため、折鍼のリスクが最も高まります。
選択肢ごとの解説
- 1. 印堂穴は顔面額部にあるため、くしゃみによる顔面部の筋肉収縮は腹部の筋肉収縮ほど鍼に直接的な剪断力を加えにくい。折鍼のリスクは低い。
- 2. 䊡中穴は胸骨体下縁に位置するため、くしゃみによる胸郭の動きはあるものの、腹部の筋肉の急激な収縮による剪断力ほど折鍼のリスクは高くない。
- 3. 正解。仰臥位でくしゃみをすると腹筋が強く収縮し、腹圧が急激に上昇する。天枢穴(腹部)に置鍼されている場合、この急激な腹筋の収縮と腹圧の変化が鍼に剪断力を加え、折鍼の可能性が最も高まるため。
- 4. 中都穴は下腿部に位置するため、くしゃみによる腹部の急激な筋収縮や体幹の動きが、直接的な折鍼の原因となる可能性は非常に低い。
国試ポイント
仰臥位での体動(くしゃみ、咳など)が折鍼のリスクを高める部位と、その理由を理解すること。特に、腹部の筋収縮が鍼に与える影響を覚える。
混同注意
胸郭や四肢の運動による折鍼との区別。本問は腹部の急激な収縮に焦点を当てている。
次に同じ論点が出たら
患者の体位と起こりうる体動(くしゃみ、咳、寝返りなど)を考慮し、筋収縮が鍼に直接作用しやすい部位か、または関節運動により鍼が折れやすい部位かを判断する。
覚え方
患者の体位と起こりうる体動(くしゃみ、咳、寝返りなど)を考慮し、筋収縮が鍼に直接作用しやすい部位か、または関節運動により鍼が折れやすい部位かを判断する。
対になる知識
胸郭や四肢の運動による折鍼との区別。本問は腹部の急激な収縮に焦点を当てている。
関連知識
折鍼のリスクが高い体位や部位(関節部、深部、筋肉の動きが多い場所など)。体動時の患者への注意喚起の重要性。