肝臓の類洞に存在するマクロファージであり、異物処理や古い血球の除去を行う細胞はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
正解は3番
解説
クッパー細胞(Kupffer細胞)は、肝臓の毛細血管である類洞の壁に存在する食細胞(マクロファージ)である。血流中の細菌や異物、老化赤血球などを貪食して生体の防御や血液の浄化を担う。
選択肢ごとの解説
- 1. 肝細胞は肝臓の主要な実質細胞であり、胆汁の分泌、糖・脂質・タンパク質の代謝、アルブミンなどの血漿タンパク質合成を行う。
- 2. ピット細胞は肝臓内の大型の顆粒リンパ球(NK細胞の一種)であり、肝臓におけるナチュラルキラー活性を担う。
- 3. 正解。クッパー細胞(Kupffer細胞)は、肝臓の毛細血管である類洞の壁に存在する食細胞(マクロファージ)である。血流中の細菌や異物、老化赤血球などを貪食して生体の防御や血液の浄化を担う。
- 4. 伊東細胞(肝星細胞)は類洞壁の外側に位置し、ビタミンAの貯蔵や、肝線維化に関与するコラーゲン産生を行う。
国試ポイント
肝小葉の構成要素(肝細胞、クッパー細胞、伊東細胞)の機能をそれぞれ区別して覚えることが重要である。
覚え方
クッパーは食べる(貪食)
対になる知識
肝臓の類洞壁に存在するクッパー細胞は貪食作用を持つマクロファージであり、異物や古い血球の処理を行う。これに対し、類洞周囲の空間(ディッセ腔)に存在する伊東細胞はビタミンAの貯蔵やコラーゲン産生による線維化に関与する。また、肝細胞は代謝や胆汁分泌などの実質的な生体機能を担っている。
関連知識
クッパー細胞は、骨髄由来の単球が血行を介して組織に定着したマクロファージの一種である。全身に広がる単核マクロファージ系(網内系)の一部を構成し、肝臓における生体防御や異物排除、免疫応答において極めて重要な役割を果たしている。