鍼施術に関する衛生管理で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
70%イソプロピルアルコールは、タンパク質を変性させ、細胞膜を損傷することで微生物を殺菌する。鍼施術野の消毒に推奨される消毒液であり、迅速な乾燥と広範囲の微生物に対する効果を併せ持つため、適切である。
選択肢ごとの解説
- 1. 小児鍼は皮膚に接触するため、滅菌されたものを使用するか、使用後は適切に滅菌処理する必要がある。洗浄のみでは不十分であり、感染リスクがある。 正しくは:小児鍼は使用後に滅菌処理を行うか、ディスポーザブル製品を使用する。
- 2. ベースン法は、手術部位の消毒などに用いられる消毒液に浸して洗浄する方法であり、手指の消毒には不適切である。手指消毒には擦式アルコール製剤などが用いられる。 正しくは:手指の消毒には速乾性擦式アルコール製剤などを用いる。
- 3. 滅菌済みの毫鍼は無菌状態であるため、開封後にスワブ法で清拭すると、かえって微生物が付着し、汚染されるリスクがある。滅菌済みの製品はそのまま使用する。 正しくは:滅菌済単回使用毫鍼は開封後、そのまま使用する。
- 4. 正解。70%イソプロピルアルコールは、皮膚消毒に広く用いられる消毒薬であり、微生物の細胞膜を損傷しタンパク質を変性させることで殺菌効果を発揮する。鍼施術野の消毒に適切である。
国試ポイント
鍼施術における衛生管理の基本原則、特に消毒薬の種類とその適用、および器材の取り扱いについて正確に理解しているか。
混同注意
滅菌と消毒の区別。滅菌はすべての微生物を完全に除去するのに対し、消毒は病原性微生物を減少させる。
次に同じ論点が出たら
鍼施術における衛生管理に関する問題が出題された場合、使用する器具の「種類」「対象となる部位」「処置の目的」から適切な滅菌・消毒方法が選択されているかを確認する。
覚え方
鍼施術における衛生管理に関する問題が出題された場合、使用する器具の「種類」「対象となる部位」「処置の目的」から適切な滅菌・消毒方法が選択されているかを確認する。
対になる知識
滅菌と消毒の区別。滅菌はすべての微生物を完全に除去するのに対し、消毒は病原性微生物を減少させる。
関連知識
医療器具の分類とそれぞれの滅菌・消毒レベル(高水準消毒、中水準消毒、低水準消毒)。日本の鍼灸医療現場における感染管理ガイドライン。