副神経が障害された際に筋力低下や萎縮を示す筋はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
正解は4番
解説
副神経(第XI脳神経)は純粋な運動神経であり、胸鎖突起筋および僧帽筋を支配する。そのため、副神経が障害されると、肩甲骨の挙上や頸部の回旋が困難となり、これらの筋に筋力低下や萎縮が生じる。
選択肢ごとの解説
- 1. 外側直筋は眼球を外側に動かす作用に関与し、副神経ではなく第6脳神経である外転神経の支配を受けているため本問の不正解となる。
- 2. 上斜筋は眼球を下内側に動かす作用に関与し、副神経ではなく第4脳神経である滑車神経の支配を受けているため本問の不正解となる。
- 3. 咀嚼筋は第V脳神経である三叉神経(下顎神経枝)の支配を受けるものであり、副神経の支配ではない。
- 4. 正解。副神経(第XI脳神経)は純粋な運動神経であり、胸鎖突起筋および僧帽筋を支配する。そのため、副神経が障害されると、肩甲骨の挙上や頸部の回旋が困難となり、これらの筋に筋力低下や萎縮が生じる。
国試ポイント
脳神経とそれぞれの支配筋の組み合わせは国家試験で頻出。副神経=僧帽筋・胸鎖乳突筋、滑車神経=上斜筋、外転神経=外側直筋、三叉神経=咀嚼筋を確実に覚える。
覚え方
副僧(ふくそう)に協力:副神経=僧帽筋・胸鎖乳突筋
対になる知識
脳神経とその支配筋の組み合わせとして、三叉神経は咀嚼筋を、顔面神経は表情筋を、舌下神経は舌筋を、動眼神経は上眼瞼挙筋や内側直筋などを支配しており、それぞれの神経障害により特徴的な筋力低下や麻痺が生じる。
関連知識
脳神経は全部で12対存在する。副神経は脊髄根と頭蓋根から構成され、頭蓋腔を経て頸部の胸鎖乳突筋と僧帽筋に分布するという特異な走行をとるため、頸部の手術や外傷によって損傷を受けやすい特徴がある。