施灸時の組織傷害によって放出されるアラキドン酸代謝産物はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
組織傷害によって細胞膜リン脂質からホスホリパーゼA2の作用でアラキドン酸が遊離し、アラキドン酸カスケードによってロイコトリエンが産生されます。ロイコトリエンは強力な炎症メディエーターであり、気管支収縮や血管透過性亢進、好中球走化性作用などを引き起こします。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。組織傷害時に細胞膜リン脂質から遊離したアラキドン酸が、リポキシゲナーゼ経路を介してロイコトリエンに代謝されます。ロイコトリエンは強力な炎症性メディエーターです。
- 2. セロトニンはトリプトファンから合成されるモノアミンであり、アラキドン酸代謝産物ではありません。血管収縮、血小板凝集、痛覚伝達などに関与します。 正しくは:セロトニンはアラキドン酸代謝産物ではなく、トリプトファン代謝産物です。
- 3. CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)は神経ペプチドであり、アラキドン酸代謝産物ではありません。血管拡張作用や炎症性疼痛の伝達に関与します。 正しくは:CGRPはアラキドン酸代謝産物ではなく、神経ペプチドです。
- 4. ヒスタミンはヒスチジンから脱炭酸によって生成されるアミンであり、アラキドン酸代謝産物ではありません。アレルギー反応や炎症、胃酸分泌などに関与します。 正しくは:ヒスタミンはアラキドン酸代謝産物ではなく、ヒスチジン代謝産物です。
国試ポイント
アラキドン酸代謝産物と炎症メディエーターの関連性を理解することが重要です。
混同注意
セロトニン、CGRP、ヒスタミンはアラキドン酸代謝産物ではなく、それぞれ異なる経路で産生される炎症や痛みのメディエーターです。
次に同じ論点が出たら
「アラキドン酸代謝産物」というキーワードがあった場合、プロスタグランジン、ロイコトリエン、トロンボキサンの中から選択肢を探し、それぞれの作用を判断します。
覚え方
「アラキドン酸代謝産物」というキーワードがあった場合、プロスタグランジン、ロイコトリエン、トロンボキサンの中から選択肢を探し、それぞれの作用を判断します。
対になる知識
セロトニン、CGRP、ヒスタミンはアラキドン酸代謝産物ではなく、それぞれ異なる経路で産生される炎症や痛みのメディエーターです。
関連知識
アラキドン酸カスケードには、シクロオキシゲナーゼ(COX)経路とリポキシゲナーゼ(LOX)経路があり、それぞれプロスタグランジン類やトロンボキサン、ロイコトリエンなどが産生されます。