熱刺激時のアドレナリン増加を説明する根拠として適切なのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
熱刺激はストレスとして認識され、自律神経系を介して身体反応を引き起こします。この際、交感神経が活性化され、直接的に副腎髄質を刺激することでアドレナリンとノルアドレナリンが血中に放出されます。これは身体の恒常性維持とストレス応答の重要なメカニズムです。
選択肢ごとの解説
- 1. 圧自律神経反射は、血圧変動を感知して心拍数や血管抵抗を調節する反射であり、熱刺激によるアドレナリン増加の直接的な根拠ではありません。 正しくは:圧自律神経反射は、主に血圧の恒常性維持に関与します。
- 2. 広汎性侵害抑制調節(DNIC/CPM)は、ある部位の侵害刺激が他の部位の侵害刺激に対する痛覚閾値を上昇させる現象であり、アドレナリン分泌の直接的な説明ではありません。 正しくは:広汎性侵害抑制調節は、内因性疼痛制御システムの一部です。
- 3. 正解。熱刺激は生体にとってストレスとなり、交感神経が活性化されます。その結果、交感神経節前線維が副腎髄質を直接刺激し、アドレナリンが血中に分泌されます。これは熱刺激時のアドレナリン増加の主要な機序です。
- 4. 視床下部-下垂体-副腎皮質系(HPA軸)は、ストレス応答においてコルチゾールなどの糖質コルチコイドの分泌を促進する主要な経路です。アドレナリンの分泌は主に副腎髄質からであり、HPA軸の直接的な支配下ではありません。 正しくは:視床下部-下垂体-副腎皮質系は、主にコルチゾールの分泌を増加させます。
国試ポイント
熱刺激のようなストレスに対する生体反応において、アドレナリン分泌は交感神経-副腎髄質系を介して行われることを理解することが重要です。これは内分泌系と神経系の連携を示す典型例です。
混同注意
交感神経-副腎髄質系はアドレナリンなどカテコールアミンの放出を担うのに対し、視床下部-下垂体-副腎皮質系(HPA軸)はコルチゾールなどのステロイドホルモンの放出を担い、作用発現の速度や機序が異なります。
次に同じ論点が出たら
ストレス応答において、アドレナリンやノルアドレナリンの即時的な分泌経路を問われた場合は「交感神経-副腎髄質系」、コルチゾールなど糖質コルチコイドの分泌経路を問われた場合は「視床下部-下垂体-副腎皮質系」と判断します。
覚え方
ストレス応答において、アドレナリンやノルアドレナリンの即時的な分泌経路を問われた場合は「交感神経-副腎髄質系」、コルチゾールなど糖質コルチコイドの分泌経路を問われた場合は「視床下部-下垂体-副腎皮質系」と判断します。
対になる知識
交感神経-副腎髄質系はアドレナリンなどカテコールアミンの放出を担うのに対し、視床下部-下垂体-副腎皮質系(HPA軸)はコルチゾールなどのステロイドホルモンの放出を担い、作用発現の速度や機序が異なります。
関連知識
ストレス応答には、迅速な交感神経-副腎髄質系と、持続的な視床下部-下垂体-副腎皮質系(HPA軸)の2つの主要な経路があります。前者はカテコールアミンの分泌、後者はコルチゾールの分泌を促進します。これらは連携しながらも異なる役割を担います。