肺癌患者にみられる所見と浸潤部位の組合せで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
肺癌が反回神経に浸潤すると、声帯の動きを司る反回神経が麻痺し、声帯が正常に振動しなくなり嗄声(かすれ声)が生じます。特に左反回神経は大動脈弓の下を回るため、左肺上葉の肺癌が浸潤しやすいです。
選択肢ごとの解説
- 1. 縮瞳は交感神経の浸潤により起こるホルネル症候群の症状であり、上大静脈浸潤では顔面や頚部の浮腫が生じます。 正しくは:縮瞳交感神経、顔面浮腫上大静脈
- 2. 顔面浮腫は上大静脈の圧迫・浸潤により起こる上大静脈症候群の症状であり、交感神経の浸潤では縮瞳、眼瞼下垂、発汗低下(ホルネル症候群)が生じます。 正しくは:顔面浮腫上大静脈、縮瞳交感神経
- 3. 正解。肺癌が反回神経に浸潤すると、声帯運動麻痺により嗄声が生じるため、この組み合わせは正しいです。
- 4. 横隔神経は横隔膜を支配しており、浸潤すると横隔膜麻痺による呼吸困難やしゃっくりが生じますが、腰痛は脊椎や神経根への浸潤、または骨転移により生じます。 正しくは:呼吸困難(横隔膜麻痺)横隔神経、腰痛脊椎・神経根・骨転移
国試ポイント
肺癌の浸潤部位とそれに伴う症状の典型的な組み合わせを覚える。
混同注意
各神経の解剖学的走行と支配領域を理解することで、どの部位の浸潤がどの症状を引き起こすかを正確に区別できます。
次に同じ論点が出たら
肺癌の症状と神経・臓器の解剖学的関連性を問われた場合、それぞれの神経の走行や支配領域、臓器の位置関係を正確に想起して判断します。
覚え方
肺癌の症状と神経・臓器の解剖学的関連性を問われた場合、それぞれの神経の走行や支配領域、臓器の位置関係を正確に想起して判断します。
対になる知識
各神経の解剖学的走行と支配領域を理解することで、どの部位の浸潤がどの症状を引き起こすかを正確に区別できます。
関連知識
肺癌の局所浸潤症状として、上大静脈症候群(顔面・頚部浮腫、腕の腫脹)、ホルネル症候群(縮瞳、眼瞼下垂、眼球陥没、顔面発汗低下)、Pancoast症候群(腕神経叢浸潤による肩や腕の痛み)も重要です。