腫瘍と発がんに関連する微生物の組合せで誤っているのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
サイトメガロウイルスは日和見感染症の原因となるヘルペスウイルス科のウイルスであり、先天性感染症や免疫不全者における感染症を引き起こしますが、肝細胞癌の直接的な発がん因子としての明確なエビデンスは確立されていません。肝細胞癌の主要な原因はB型肝炎ウイルス(HBV)とC型肝炎ウイルス(HCV)です。
選択肢ごとの解説
- 1. HPV(ヒトパピローマウイルス)は子宮頸癌の主要な原因ウイルスであり、特に高リスク型HPVの持続感染が発がんに関与することが確立されているため、この組み合わせは正しい。
- 2. 正解。サイトメガロウイルス(CMV)は肝細胞癌の主要な発がん因子ではない。肝細胞癌の主な原因はB型肝炎ウイルス(HBV)とC型肝炎ウイルス(HCV)であるため、この組み合わせは誤り。 正しくは:肝細胞癌とB型肝炎ウイルス(HBV)またはC型肝炎ウイルス(HCV)
- 3. EBウイルス(Epstein-Barr virus)はバーキットリンパ腫の発症に深く関与していることが知られているため、この組み合わせは正しい。
- 4. ヘリコバクター・ピロリ菌(H. pylori)は慢性胃炎、胃潰瘍の原因となるだけでなく、胃癌(特に胃MALTリンパ腫と腺癌の一部)の主要な発がん因子であることが確立されているため、この組み合わせは正しい。
国試ポイント
特定のがんと関連する主要な病原微生物の組み合わせを正確に覚える。
混同注意
サイトメガロウイルスは移植患者など免疫不全者で重症化しやすいウイルスであり、がん原性ウイルスとは区別して理解する必要がある。EBウイルスとサイトメガロウイルスはどちらもヘルペスウイルス科に属するが、がんとの関連性は異なる。
次に同じ論点が出たら
がんとの関連が問われた場合、それぞれの微生物が引き起こす疾患と発がん性の有無、およびその機序を正確に想起する。
覚え方
がんとの関連が問われた場合、それぞれの微生物が引き起こす疾患と発がん性の有無、およびその機序を正確に想起する。
対になる知識
サイトメガロウイルスは移植患者など免疫不全者で重症化しやすいウイルスであり、がん原性ウイルスとは区別して理解する必要がある。EBウイルスとサイトメガロウイルスはどちらもヘルペスウイルス科に属するが、がんとの関連性は異なる。
関連知識
発がん性ウイルスには、DNAウイルス(HPV、HBV、EBV、KSHV)とRNAウイルス(HCV、HTLV-1)があることを整理して覚える。B型肝炎ウイルスとC型肝炎ウイルスは肝細胞癌の主要な原因である。