鼠径管について正しい記述はどれか。
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正解は1番
解説
鼠径管は、鼠径靱帯の下方深層に位置し、男性では精巣に至る精索、女性では子宮を固定する子宮円索が通過する腹壁のトンネル状の通路である。臨床的には鼠径ヘルニアの好発部位としても重要視される。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。鼠径管は、鼠径靱帯の下方深層に位置し、男性では精巣に至る精索、女性では子宮を固定する子宮円索が通過する腹壁のトンネル状の通路である。臨床的には鼠径ヘルニアの好発部位としても重要視される。
- 2. 腹腔内の臓器を覆う大きな腹膜のひだは「大網」の説明である。本問の鼠径管は腹壁下部を斜めに走る通路であり、腹膜のひだそのものではなく腹壁の構造物を指している。
- 3. 外腹斜筋の停止腱膜の下縁が肥厚して形成されるのは「鼠径靱帯」の説明である。本問の鼠径管は、腹壁の下部を斜めに貫く筋膜性のトンネル構造であり、内部を精索や子宮円索が通過する。
- 4. 腹直筋の左右の正中部で腱膜が交錯して形成されるのは「白線」の説明である。本問の鼠径管は、男性では精索、女性では子宮円索が通過する腹壁の通路であり、解剖学的な位置と構造が異なる。
国試ポイント
鼠径管の通過物(男性:精索、女性:子宮円索)や、境界をなす構造物(鼠径靱帯など)は解剖学・臨床医学で繰り返し問われる。
覚え方
「せいき(精索・子宮円索)が通るそけいかん(鼠径管)」
対になる知識
鼠径靱帯の形成は、外腹斜筋の停止腱膜の下縁が肥厚したものである。上前腸骨棘と恥骨結節を結んで張っており、腹腔と下肢を分かつ境界のランドマークとなり、その下方をさまざまな血管や神経が通過する。
関連知識
腹壁を構成する筋には外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋、腹直筋がある。これらは体幹の回旋や屈曲の運動に寄与するだけでなく、協調して収縮することで腹圧を高め、排便・排尿・分娩・嘔吐・強制呼気などの生理的機能に深く関与している。