結核の肉芽腫にみられるラングハンス巨細胞の母細胞はどれか。
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正解は4番
解説
ラングハンス巨細胞は、単球およびマクロファージが免疫反応、特に細胞性免疫の過程においてヘルパーT細胞から分泌されるサイトカイン(インターフェロンγなど)の刺激を受けて合胞体化し、融合して形成される多核巨細胞である。結核菌などのように貪食されにくい異物や菌に対する特異的慢性炎症(肉芽腫性炎症)の代表的な病理組織学的所見として認められ、類上皮細胞を取り囲むように馬蹄状に多数の核が配列するのが特徴的な形態学的所見である。
選択肢ごとの解説
- 1. 形質細胞はBリンパ球が抗原刺激により分化・成熟したものであり、液性免疫において抗体を産生する。これはラングハンス巨細胞の母細胞ではない。
- 2. 肥満細胞は結合組織などに存在し、ヒスタミンやヘパリンを含有してI型アレルギーに関与する。これはラングハンス巨細胞の母細胞ではない。
- 3. 線維芽細胞は結合組織の主要な細胞であり、コラーゲン線維などを産生するが、巨細胞にはならない。
- 4. 正解。ラングハンス巨細胞は、単球およびマクロファージが免疫反応、特に細胞性免疫の過程においてヘルパーT細胞から分泌されるサイトカイン(インターフェロンγなど)の刺激を受けて合胞体化し、融合して形成される多核巨細胞である。結核菌などのように貪食されにくい異物や菌に対する特異的慢性炎症(肉芽腫性炎症)の代表的な病理組織学的所見として認められ、類上皮細胞を取り囲むように馬蹄状に多数の核が配列するのが特徴的な形態学的所見である。
国試ポイント
ラングハンス巨細胞がマクロファージの融合によって生じること、および結核やサルコイドーシスなどの肉芽腫性炎で見られることを問う問題が頻出である。
覚え方
ラングハンス巨細胞 = マクロファージの集合体(馬蹄形の核)
対になる知識
血中を循環する単球は、組織に移行するとマクロファージへと分化して貪食作用を行う。さらに、結核やサルコイドーシスなどの慢性炎症においては、マクロファージが融合して多核巨細胞であるラングハンス巨細胞を形成するため、単球系細胞の分化の系譜として整理して覚える。
関連知識
肉芽腫性炎症は、特異的な慢性炎症の代表例であり、活性化マクロファージである類上皮細胞やラングハンス巨細胞が中心となり、その周囲を取り囲むようにリンパ球や線維芽細胞が集簇して限局性の結節を形成する病態学的特徴を持つ。