糸球体ろ過量を増加させるのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
糸球体ろ過量は、糸球体毛細血管内の水圧とボーマン嚢内圧の差(有効ろ過圧)に比例します。糸球体血圧が上昇すると、糸球体毛細血管内の水圧が上昇し、有効ろ過圧が増大するため、糸球体ろ過量(GFR)が増加します。
選択肢ごとの解説
- 1. 腎血流量が低下すると、糸球体への血液供給量が減少し、糸球体血圧も低下するため、有効ろ過圧が低下し、結果として糸球体ろ過量は減少します。 正しくは:腎血流量の増加
- 2. 血中アルブミン濃度が上昇すると、糸球体毛細血管内の膠質浸透圧が上昇します。これにより有効ろ過圧が低下するため、糸球体ろ過量は減少します。 正しくは:血中アルブミン濃度の低下
- 3. 正解。糸球体血圧が上昇すると、糸球体毛細血管内の水圧が上昇し、有効ろ過圧が増大するため、糸球体ろ過量が増加します。
- 4. 尿管内圧が上昇すると、尿管を介してボーマン嚢内圧が上昇します。ボーマン嚢内圧の上昇は有効ろ過圧を低下させるため、糸球体ろ過量は減少します。 正しくは:尿管内圧の低下
国試ポイント
糸球体ろ過量(GFR)に影響を与える要因(特に、糸球体毛細血管圧、血漿膠質浸透圧、ボーマン嚢内圧)とその機序を理解すること。
混同注意
有効ろ過圧に影響を与える因子と、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系などのGFR調節機構を混同しやすい。直接的な物理的圧力の変化と、ホルモンによる調節は分けて理解する必要がある。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た際は、糸球体ろ過量の決定要因である有効ろ過圧の構成要素(糸球体毛細血管圧、血漿膠質浸透圧、ボーマン嚢内圧)がどのように変化するかを考慮して判断する。
覚え方
今後同様の問題が出た際は、糸球体ろ過量の決定要因である有効ろ過圧の構成要素(糸球体毛細血管圧、血漿膠質浸透圧、ボーマン嚢内圧)がどのように変化するかを考慮して判断する。
対になる知識
有効ろ過圧に影響を与える因子と、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系などのGFR調節機構を混同しやすい。直接的な物理的圧力の変化と、ホルモンによる調節は分けて理解する必要がある。
関連知識
有効ろ過圧 = 糸球体毛細血管圧 - (血漿膠質浸透圧 + ボーマン嚢内圧)。GFRは有効ろ過圧とろ過面積・ろ過係数に比例する。