神経組織における酸素供給の途絶によって引き起こされ、神経細胞の機能障害や壊死をもたらす主要な病態生理はどれか。
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正解は4番
解説
虚血は血流の途絶による酸素や栄養素の供給不足を指し、代謝要求の高い神経組織において不可逆的な機能障害や壊死を引き起こす主要な病態生理である。
選択肢ごとの解説
- 1. 炎症は生体防御反応の一つであり、感染や組織損傷に対する免疫細胞の遊走などを主徴とする病態である。
- 2. 脱髄は、神経線維を覆うミエリン鞘が破壊・障害されることで神経伝達が遅延または途絶する現象であり、血流途絶そのものではない。
- 3. 変性は、神経細胞や神経線維が長期間かけて徐々に構造的・機能的変化を起こし失われていくプロセスであり、急性な血流途絶とは異なる。
- 4. 正解。虚血は血流の途絶による酸素や栄養素の供給不足を指し、代謝要求の高い神経組織において不可逆的な機能障害や壊死を引き起こす主要な病態生理である。
国試ポイント
神経症状を引き起こす基礎的な病態生理(虚血、脱髄、変性、炎症)の定義を正しく理解しているかが問われる。
覚え方
血流途絶・酸素不足 = 虚血、ミエリン鞘の破壊 = 脱髄
対になる知識
虚血は局所的な血流途絶による急性な酸素・栄養供給の障害であり、神経細胞の壊死を急激に引き起こす。これに対し、変性疾患などでみられる神経変性は、長期間をかけて慢性の経過で神経細胞の構造と機能が失われていくプロセスである。
関連知識
中枢神経系における神経細胞はブドウ糖と酸素の供給に完全に依存しており、血流が数分間途絶するだけで不可逆的なエネルギー産出の破綻をきたし細胞死に至る。これが脳卒中(脳梗塞)における神経症状の発現メカニズムである。