頸部の筋について正しいのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
前斜角筋と中斜角筋の間隙は斜角筋隙と呼ばれ、この隙間を腕神経叢と鎖骨下動脈が通過します。これにより、上肢への神経支配と血流供給が保証されています。斜角筋は呼吸補助筋としても機能し、頸部を屈曲・回旋させる作用を持ちます。
選択肢ごとの解説
- 1. 前斜角筋は第3〜6頸椎の横突起前結節から起こり、第1肋骨の内側縁にある斜角筋結節に停止する。鎖骨には停止しない。 正しくは:前斜角筋は第1肋骨に停止する。
- 2. 広頸筋は顔面神経(第7脳神経)の頸枝によって支配される。頸神経(脊髄神経)とは異なる。 正しくは:広頸筋は顔面神経で支配される。
- 3. 正解。前斜角筋と中斜角筋の間隙は斜角筋隙と呼ばれ、この隙間を腕神経叢と鎖骨下動脈が通る。この解剖学的関係は臨床上重要である。
- 4. 後頭下筋群(大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋)は、第1頸神経の「後枝」(大後頭神経を除く)で支配される。前枝ではない。 正しくは:後頭下筋群は第1頸神経の後枝で支配される。
国試ポイント
斜角筋隙を通る構造(腕神経叢、鎖骨下動脈)とその臨床的意義を覚える。
混同注意
斜角筋隙を通るのは腕神経叢と鎖骨下動脈であり、鎖骨下静脈は前斜角筋の前面を走行するため区別が必要である。
次に同じ論点が出たら
頸部の筋に関する問題では、筋の起始・停止、作用、神経支配、そして重要な解剖学的間隙(例: 斜角筋隙)を正確に理解しているかを確認する。
覚え方
頸部の筋に関する問題では、筋の起始・停止、作用、神経支配、そして重要な解剖学的間隙(例: 斜角筋隙)を正確に理解しているかを確認する。
対になる知識
斜角筋隙を通るのは腕神経叢と鎖骨下動脈であり、鎖骨下静脈は前斜角筋の前面を走行するため区別が必要である。
関連知識
斜角筋症候群(scalene syndrome)は、斜角筋の過緊張などにより斜角筋隙が狭窄し、腕神経叢や鎖骨下動脈が圧迫されることで、上肢のしびれ、痛み、脱力感、冷感などの症状を呈する病態である。また、後斜角筋はしばしば欠損することがある。