浮腫の原因となる生理学的因子はどれか。
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正解は3番
解説
血漿膠質浸透圧(主にアルブミンなどの血漿蛋白によって維持される)が低下すると、血管内へ水分を引き戻す力が弱まるため、組織間隙へ水分が移動しやすくなり浮腫が生じる。ネフローゼ症候群や肝硬変などが代表例である。
選択肢ごとの解説
- 1. 毛細血管内圧の低下は、血管内から組織へ水分を押し出す力が弱まるため、浮腫を抑制する方向に働く。
- 2. 組織圧の上昇は、組織間隙から血管内へ水分を押し戻す方向に働くため、浮腫の発生を抑える方向に作用する。
- 3. 正解。血漿膠質浸透圧(主にアルブミンなどの血漿蛋白によって維持される)が低下すると、血管内へ水分を引き戻す力が弱まるため、組織間隙へ水分が移動しやすくなり浮腫が生じる。ネフローゼ症候群や肝硬変などが代表例である。
- 4. 血漿膠質浸透圧の上昇は、組織から水分を血管内に引き込む力を強めるため、浮腫を防ぐ方向に働く。
国試ポイント
スターリングの仮説に基づく浮腫の4大機序(毛細血管内圧上昇、血漿膠質浸透圧低下、毛細血管透過性亢進、リンパ管閉塞)を正しく理解しているかが問われる。
覚え方
「出す圧力(内圧)と漏らす壁(透過性)と引き込む力(膠質浸透圧)の破綻が浮腫」
対になる知識
浮腫を促進する生理学的因子として、毛細血管内圧上昇、血漿膠質浸透圧低下、毛細血管透過性亢進、リンパ還流量低下がある。対して、浮腫を抑制する因子には組織圧上昇や血漿膠質浸透圧上昇が含まれ、スターリングの仮説として理解する。
関連知識
ネフローゼ症候群や肝硬変などによる低アルブミン血症では血漿膠質浸透圧が低下し、全身性の浮腫を引き起こす。また、炎症やアレルギー反応におけるヒスタミン遊離などは毛細血管透過性の著しい亢進を招き、限局性の浮腫を形成する原因となる。