温熱ストレスにより抗炎症性に働くのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
コルチゾールは副腎皮質から分泌される糖質コルチコイドで、炎症反応を強力に抑制する作用を持つホルモンです。温熱ストレスは視床下部-下垂体-副腎皮質系(HPA系)を活性化し、ACTH分泌を介してコルチゾール産生を促進するため、抗炎症性に働きます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。コルチゾールは、温熱ストレスによって活性化されるHPA系を介して分泌が増加し、強力な抗炎症作用を発揮します。これは温熱ストレスに対する生体防御反応の一つと考えられています。
- 2. プロスタグランジンは、アラキドン酸カスケードから産生される脂質メディエーターであり、炎症反応の主要な増悪因子の一つです。血管拡張、発熱、疼痛の誘発など、炎症を促進する作用があります。 正しくは:プロスタグランジンは炎症を促進します。
- 3. インターロイキン6(IL-6)は、主に単球やマクロファージ、T細胞などから産生されるサイトカインで、急性期反応の誘導、発熱、B細胞の分化など炎症反応を増強する作用が知られています。 正しくは:インターロイキン6(IL-6)は炎症を促進します。
- 4. ヒスタミンは肥満細胞などから放出されるアミンで、血管透過性の亢進、血管拡張、気管支収縮など、即時型アレルギー反応や炎症反応の初期段階に重要な役割を果たします。炎症を促進する物質です。 正しくは:ヒスタミンは炎症を促進します。
国試ポイント
温熱ストレスが引き起こす内分泌応答、特に副腎皮質ホルモンの抗炎症作用について理解すること。炎症性メディエーターの種類と作用を区別すること。
混同注意
温熱ストレスによる生体応答は多岐にわたりますが、炎症反応の抑制に関わるホルモンと、炎症を促進するメディエーターを明確に区別することが重要です。
次に同じ論点が出たら
温熱ストレスによる生体応答に関する問題が出た場合、それがホルモン応答(特にHPA系)か、細胞レベルの応答(HSPなど)か、あるいは局所的な生理的反応(血管拡張など)かを区別し、それぞれの代表的な物質とその作用を確認して判断します。
覚え方
温熱ストレスによる生体応答に関する問題が出た場合、それがホルモン応答(特にHPA系)か、細胞レベルの応答(HSPなど)か、あるいは局所的な生理的反応(血管拡張など)かを区別し、それぞれの代表的な物質とその作用を確認して判断します。
対になる知識
温熱ストレスによる生体応答は多岐にわたりますが、炎症反応の抑制に関わるホルモンと、炎症を促進するメディエーターを明確に区別することが重要です。
関連知識
温熱ストレス応答としては、ヒートショックプロテイン(HSP)の誘導や血管拡張による放熱反応も挙げられます。また、炎症反応の機序と主要な炎症性メディエーター(プロスタグランジン、ヒスタミン、サイトカインなど)の作用を関連付けて理解すると良いでしょう。