浮腫を引き起こす疾患と、その病態発生機序の適切な組合せはどれか。
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正解は2番
解説
うっ血性心不全では、心臓のポンプ機能低下により静脈血の還流が滞り、静脈圧および毛細血管内圧が上昇する。スターリングの法則に基づき、毛細血管内圧の上昇は組織液の吸収を妨げ、水分が組織間隙に漏出することで心性浮腫を引き起こす。
選択肢ごとの解説
- 1. じんま疹による浮腫は、ヒスタミン等の遊離により血管透過性が亢進することが主な発生機序である。
- 2. 正解。うっ血性心不全では、心臓のポンプ機能低下により静脈血の還流が滞り、静脈圧および毛細血管内圧が上昇する。スターリングの法則に基づき、毛細血管内圧の上昇は組織液の吸収を妨げ、水分が組織間隙に漏出することで心性浮腫を引き起こす。
- 3. 腫瘍による浮腫(リンパ浮腫)は、腫瘍によるリンパ管の直接的圧迫や癌性リンパ管症などによるリンパ還流障害が主な発生機序である。
- 4. ネフローゼ症候群による浮腫は、大量の蛋白尿に起因する血漿膠質浸透圧の低下(低アルブミン血症)が主な発生機序である。
国試ポイント
浮腫の4大機序(毛細血管内圧上昇、血漿膠質浸透圧低下、血管透過性亢進、リンパ還流障害)と、それぞれの代表的疾患(心不全、ネフローゼ、じんま疹、腫瘍やリンパ管閉塞)の組み合わせが国家試験で頻出である。
覚え方
心不全は圧(内圧上昇)、ネフローゼはタンパク減(膠質浸透圧低下)、じんま疹は穴が開く(血管透過性亢進)
対になる知識
毛細血管内圧の上昇=うっ血性心不全・深部静脈血栓症 / 血漿膠質浸透圧の低下=ネフローゼ症候群・肝硬変 / 血管透過性の亢進=じんま疹・炎症 / リンパ還流障害=腫瘍・手術によるリンパ節郭清
関連知識
浮腫は、組織間隙に過剰な水分が貯留した病態であり、毛細血管内の静水圧や血漿膠質浸透圧などのスターリング力の破綻によって生じる。うっ血性心不全では静脈圧の上昇に伴い毛細血管内圧が上昇し、ネフローゼ症候群では蛋白尿による血漿膠質浸透圧の低下が主な原因となる。