胆汁の流れが障害されることで直接ビリルビンが増加し、黄疸をきたす病態はどれか。
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正解は3番
解説
閉塞性黄疸は、胆石や腫瘍などにより胆汁の排泄経路(胆管)が閉塞することで起こる。肝臓で抱合された直接ビリルビンが腸管へ排泄されず血液中に逆流するため、血中直接ビリルビンが著増し、黄疸をきたす。
選択肢ごとの解説
- 1. 慢性心不全の説明。心ポンプ機能の低下により全身のうっ血や呼吸困難をきたす病態であり、黄疸の直接の原因とはならない。
- 2. 糖尿病の説明。インスリンの作用不足による高血糖を主徴とする代謝疾患であり、黄疸を直接引き起こすものではない。
- 3. 正解。閉塞性黄疸は、胆石や腫瘍などにより胆汁の排泄経路(胆管)が閉塞することで起こる。肝臓で抱合された直接ビリルビンが腸管へ排泄されず血液中に逆流するため、血中直接ビリルビンが著増し、黄疸をきたす。
- 4. 溶血性貧血の説明。赤血球の破壊(溶血)が亢進するため間接ビリルビンが増加して黄疸をきたす。
国試ポイント
黄疸の種類とビリルビンの種類の対応関係(閉塞性=直接、溶血性=間接)は国家試験の定番問題である。
覚え方
閉そくは直(ちょく)球:閉塞性黄疸=直接ビリルビン増加
対になる知識
黄疸の病態分類において、赤血球の過剰破壊により非抱合型(間接)ビリルビンが優位に増加する溶血性黄疸に対し、胆汁排泄経路の閉塞により抱合型(直接)ビリルビンが血中に逆流して増加するのは閉塞性黄疸である。
関連知識
ビリルビンは赤血球中のヘモグロビンが分解されて生成される。脾臓などで作られた間接ビリルビンは脂溶性で血中をアルブミンと結合して運ばれ、肝臓でグルクロン酸抱合されて水溶性の直接ビリルビンに変換される。