初感染における免疫応答で最初に血中で上昇するのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
初感染において、B細胞が抗原に初めて暴露されると、まず未成熟な形質細胞に分化し、比較的早くにIgM抗体を産生し始める。IgMは多量体構造をとり、補体経路を活性化する能力が高いなど、初期防御において重要な役割を果たすため、初感染で最初に血中で上昇する抗体である。
選択肢ごとの解説
- 1. IgAは主に粘膜免疫に関与し、初感染で最初に血中で上昇する抗体ではない。血中にも存在するが、その産生と役割はIgMやIgGとは異なる。 正しくは:初感染で最初に血中で上昇するのはIgMである。
- 2. IgEはアレルギー反応や寄生虫感染防御に主に機能する抗体であり、初感染で最初に血中で上昇する抗体ではない。 正しくは:初感染で最初に血中で上昇するのはIgMである。
- 3. IgGは二次免疫応答で主に産生され、長期的な免疫記憶を担う抗体である。初感染(一次免疫応答)においても産生されるが、IgMよりも遅れて上昇し、ピークも後である。 正しくは:初感染で最初に血中で上昇するのはIgMである。
- 4. 正解。IgMは、抗原が初めて体内に侵入した際に、B細胞が活性化されて最も早く産生され始める抗体である。一次免疫応答の初期段階で中心的な役割を果たす。
国試ポイント
免疫グロブリンの特性と免疫応答における役割、特に一次応答と二次応答での抗体産生の順序と種類を理解することが重要である。
混同注意
IgMが一次免疫応答で最初に産生される抗体であることと、IgGが二次免疫応答で優位に産生され、長期的な免疫記憶を担う点を混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
「初感染」「一次応答」「最初に上昇」といったキーワードがあればIgMを選択する。抗体価の推移を示すグラフ問題では、先に立ち上がりピークが早く消失するものがIgM、遅れて立ち上がりピークが持続するものがIgGと判断する。
覚え方
「初感染」「一次応答」「最初に上昇」といったキーワードがあればIgMを選択する。抗体価の推移を示すグラフ問題では、先に立ち上がりピークが早く消失するものがIgM、遅れて立ち上がりピークが持続するものがIgGと判断する。
対になる知識
IgMが一次免疫応答で最初に産生される抗体であることと、IgGが二次免疫応答で優位に産生され、長期的な免疫記憶を担う点を混同しやすい。
関連知識
二次免疫応答では、記憶B細胞がより迅速かつ大量に、主にIgGを産生する。胎盤を通過できるのはIgGのみであり、新生児の受動免疫に関与する。IgAは粘膜免疫、IgEはアレルギー反応や寄生虫感染に関与する。