膝関節の前十字靱帯損傷を確認する徒手検査法はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
ラックマンテストは、膝関節を20~30度屈曲位で保持し、下腿を前方に引き出すことで、前十字靱帯の損傷による前方不安定性を評価する徒手検査法です。軽度屈曲位で行うことで、大腿四頭筋の緊張が緩和され、より正確に前方引き出しを評価できます。これにより、前十字靱帯が断裂していると、脛骨が過度に前方に引き出される(前方引き出し徴候)ことが確認されます。
選択肢ごとの解説
- 1. アプレイテストは、半月板損傷や側副靱帯損傷の評価に用いられる徒手検査法です。前十字靱帯損傷の直接的な評価には適しません。下腿を圧迫しながら回旋させることで半月板病変の有無を、牽引しながら回旋させることで靱帯損傷の有無を鑑別します。 正しくは:アプレイテストは半月板損傷や側副靱帯損傷の評価に用います。
- 2. 内反ストレステストは、膝関節の外側側副靱帯損傷の評価に用いられる徒手検査法です。膝関節に内反ストレスをかけることで、外側側副靱帯の不安定性や損傷を確認します。 正しくは:内反ストレステストは外側側副靱帯損傷の評価に用います。
- 3. マクマレーテストは、半月板損傷の評価に用いられる徒手検査法です。膝関節を屈曲・伸展させながら、下腿を内外旋させることで、損傷した半月板が挟み込まれ、クリック音や疼痛を誘発します。 正しくは:マクマレーテストは半月板損傷の評価に用います。
- 4. 正解。ラックマンテストは、膝関節を約20~30度屈曲させた状態で下腿を前方に引き出すことで、前十字靱帯の損傷による脛骨の前方移動(前方不安定性)を確認する検査法です。これは前十字靱帯の主要な機能である脛骨前方移動の制動が失われるために生じます。
国試ポイント
膝関節の主要な靱帯損傷に対する徒手検査法とその適応を正確に覚えることが重要です。特に前十字靱帯損傷ではラックマンテストと前方引き出しテスト、後十字靱帯損傷では後方引き出しテスト、半月板損傷ではマクマレーテスト、側副靱帯損傷では内反/外反ストレステストが問われます。
混同注意
前方引き出しテストも前十字靱帯損傷の検査ですが、ラックマンテストは膝の軽度屈曲位で行うため、急性期の疼痛や筋肉の防御性収縮がある場合でも感度が高いとされています。前方引き出しテストは90度屈曲位で行うため、ラックマンテストの方がより初期の評価に適している場合が多いです。
次に同じ論点が出たら
次に前十字靱帯損傷の徒手検査法に関する問題が出た場合は、「膝関節の軽度屈曲位で下腿を前方に引き出す」というキーワードがあればラックマンテストを、または「膝関節90度屈曲位で下腿を前方に引き出す」であれば前方引き出しテストを選択し、それぞれが評価する靱帯を正確に判断します。
覚え方
次に前十字靱帯損傷の徒手検査法に関する問題が出た場合は、「膝関節の軽度屈曲位で下腿を前方に引き出す」というキーワードがあればラックマンテストを、または「膝関節90度屈曲位で下腿を前方に引き出す」であれば前方引き出しテストを選択し、それぞれが評価する靱帯を正確に判断します。
対になる知識
前方引き出しテストも前十字靱帯損傷の検査ですが、ラックマンテストは膝の軽度屈曲位で行うため、急性期の疼痛や筋肉の防御性収縮がある場合でも感度が高いとされています。前方引き出しテストは90度屈曲位で行うため、ラックマンテストの方がより初期の評価に適している場合が多いです。
関連知識
膝関節の不安定性検査には、ラックマンテストの他に、前方引き出しテスト(前十字靱帯)、後方引き出しテスト(後十字靱帯)、内反ストレステスト(外側側副靱帯)、外反ストレステスト(内側側副靱帯)、アプレイテスト(半月板/靱帯)、マクマレーテスト(半月板)などがあります。それぞれの検査が評価する構造をセットで覚えることが重要です。